小学校入学が近づくと、楽しみな気持ちのそばに、少しのどきどきも並びます。
この記事では、入学をひかえた子どもにおすすめの絵本を、場面や気持ちの動きに合わせてまとめました。
児童書専門の司書としての目線と、母としての感覚で、学校の一日が想像しやすくなる絵本、友だちやクラスの始まりに寄り添う絵本、入学のお祝いに選びやすい絵本を紹介します。
いまのお子さんの気持ちに近いところから、読んでみてください。
まずはここから|入学前の気持ちタイプ別おすすめ3冊(早見)
入学前の気持ちは、それぞれ少しずつ違います。
いまの「気になり方」に近いところから選べるよう、タイプ別に3冊を並べました。
入学前に絵本を読む意味|どきどきを「見通し」に変えていく
入学前の落ち着かなさは、「できる・できない」よりも、初めてのことが一度に重なるところから生まれやすいものです。
教室、給食、友だち、決まりごと。知らない場面が続くと、気持ちの置きどころが定まりません。
絵本は説明より先に、学校の空気や出来事の順番を手渡してくれます。
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学校の様子が想像できる絵本|教室・給食・登下校の“はじめて”が楽しみになる
教室や給食、登下校。
入学前に気になりやすいのは、「学校で何が起きるのか」がまだつかめないところかもしれません。
一日の流れや場面が少し見えるだけで、初めてへの構え方が変わることがあります。
『ぞうくんはいちねんせい』|入学初日の教室が“出来事の順番”で入ってくる
『ぞうくんはいちねんせい』は、初めて学校へ行くぞうくんの一日を描く物語。
となりの席のコトコちゃんにあいさつしようとして失敗したり、先生に思わず「おかあさん」と言ってしまったり、緊張の“あるある”が自然に出てきます。
出来事が時間の流れで並ぶので、教室の空気を先に想像しやすい構成。入学初日の「知らない」が不安の芯になっている子に、やさしい予習になります。
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入学初日の「何が起きるの?」を、朝から放課後まで順番で追える絵本。
教室の景色が想像できて、緊張がほどけやすくなります。
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『だいじょうぶかな はじめての しゅくだい』|学校たんけん・給食・宿題が物語でつながる
『だいじょうぶかな はじめての しゅくだい』は、入学式の次の日の学校生活を、学校たんけん→給食→宿題へと物語でつないだ一冊です。
くまの子“つよし”とさるの子“しずか”は人間に化けて通っていて、同時にくしゃみをすると元に戻ってしまう設定がドキドキを生みます。
出来事が順番で入ってくるので、「点」ではなく「流れ」で学校を想像しやすくなります。。
学校たんけん・給食・宿題がひと続きに進み、「次は何が起きる?」が見通しになります。 初めての一日を落ち着いて迎えたい子に。
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『給食当番のいちにち』|当番の動きが見えて、給食の時間が楽しみになる
『給食当番のいちにち』は、はじめて当番になる1年生が、朝から気になって仕方ない気持ちごと描く絵本です。
白衣の準備、配膳、片付けまでが場面ごとに進み、学校ならではの“役割の流れ”が見えてきます。
やり方の正解を押しつけず、わくわくと緊張を一緒に連れていける構成。給食の時間が、少し身近になる一冊。
はじめての給食当番にそわそわする1年生の一日。
配膳や片付けの動きが順に見えて、「何をしたらいい?」が落ち着いてきます。
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緊張と期待が混ざる春の絵本|どきどきの正体に名前をつける
入学前の春は、楽しみな気持ちと落ち着かない感じが、同時に動き出す時期です。
どきどきの理由が分からないままだと、気持ちはまとまりにくくなります。
ここでは、その揺れをそのまま受け止めてくれる絵本を並べました。
📘 朝のバタバタが続く時期は、したくの流れを整えるだけで気持ちが落ち着くこともあります。朝のしたくが少し楽になる絵本もあわせてどうぞ。
『がっこうへ くまをつれていかないで』|“手放せない安心”を連れて行きたくなる気持ちを受け止める
『がっこうへ くまをつれていかないで』は、入学前の子に向けて「くまは連れていかないでね」と語りかける絵本です。
くまが教室で困りそうな理由が面白く並ぶ一方で、いちばん伝えているのは「ひとりでも大丈夫」という見通し。
離れることを急がせず、帰ってきたらまた一緒に、という“安心の置き場”まで描かれます。
入学の朝に握りしめたくなる気持ちを、そのまま受け止める一冊。
“くまは学校に連れていかないでね”とユーモアで背中を押す入学絵本。
手放せない安心を、否定せずに送り出してくれます。
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『しっぱいしたって いいんだよ』|失敗しても大丈夫、次の一歩が出せる物語
『しっぱいしたって いいんだよ』は、いとこの失敗をゆるせず怒ってしまったガストンが、自分も同じ失敗をして初めて相手の気持ちに触れる物語です。
うまくいかなかった出来事を消そうとせず、「失敗しても大丈夫」「相手の気持ちを考える」「あやまる」「ゆるす」を親子の会話でほどいていく構成。
間違えた瞬間だけで子どもを決めつけず、続きがある感覚をそっと渡せます。
友だちの失敗にイライラしてしまうガストンが、自分も同じ失敗をして気づいていくお話。
失敗を「終わり」にせず、あやまる・ゆるすの続きが残ります。
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友だち・クラスのはじまりの絵本|出会いがやさしく始まる物語
入学と同時に始まるのが、新しい人との関わりです。
友だちになれるかどうかよりも、まずは同じ場にいる時間に慣れることが、気持ちを落ち着かせる助けになります。
ここでは、出会いの場面をやさしく描いてくれる絵本を集めました。
📘 クラスが始まる時期のモヤモヤは、友だち関係のモヤモヤに寄り添う絵本にもつながります。
『1ねん1くみ きゅうしょく どきどき』|心配がいくつもあっても、クラスの空気のなかでほどけていく
『1ねん1くみ きゅうしょく どきどき』は、学校に通い始めた「ぴょんたくん」と「けろくん」が、給食やトイレ、勉強など“どきどき”を抱えたまま一日を過ごしていく絵本です。
心配が一つに決まらない状態をそのまま置きながら、ひとりでは難しいことも、周りの子がいると進める場面が重なります。
励ましで押すより、同じ教室の流れに乗って気持ちがほどけていく構成。
入学前後の「よく分からない不安」が大きい時期に添えやすい一冊です。
給食が不安、トイレも心配。
どきどきがいくつもある朝に、「仲間がいると進める」感覚が、物語の中で少しずつ育っていきます。
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『ちがって いたって いいんだよ』|「ちがう」を見つけても、関係が壊れない感覚が残る
『ちがって いたって いいんだよ』は、みんなと違うところをからかわれた場面から、多様性を“気持ちの問題”としてほどいていく絵本です。
違いを見つけたときに、比べるより先に受け止める姿勢が物語の中にあります。
関係を壊さずに距離を整える言い方も出てきて、入学前後の集団生活に置きやすい一冊。
クラスで「ちがう」を笑われたら。
ガストンが“自分のまま”を守りつつ、相手とも折り合う言葉を探していきます。
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『ようかいむらのぴかぴかにゅうがく』|入学の日が、わくわくする一日になる
『ようかいむらのぴかぴかにゅうがく』は、ようかいむらの妖怪学校へ入学した子たちが、ちょっと不思議な校長先生と出会い、学校の空気に慣れていくお話。
出来事が流れに沿って並ぶため、「何が起きるか」を想像しやすい構成です。
緊張を消そうとせず、わくわくへ少し寄せていく読み心地が残ります。
入学の朝がそわそわする日に。
妖怪学校の“順番”をたどりながら、知らない場所が少しずつ身近になっていきます。
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入学のお祝いで迷ったときの絵本|「おめでとう」と一緒に安心も渡す
入学のお祝いを選ぶとき、気持ちが前に出すぎないものを探したくなることがあります。
うれしさと一緒に、どきどきも抱えている時期だからこそ、言葉を足しすぎない贈り物が助けになります。
ここでは、入学前後の揺れに静かに寄り添う絵本を選びました。
📘 入学のお祝いと卒園の贈りものに「絵本」はぴったり。卒園プレゼントにおすすめの絵本もぜひ参考にしてみてください。
『だいじょうぶかな いちねんせい』|「おめでとう」と一緒に、どきどきも受け止められる
『だいじょうぶかな いちねんせい』は、学校へ行ってみたいクマの子とサルの子が、人間の姿に変えてもらい入学式へ向かう物語。
気持ちの揺れを言い聞かせで押さえず、「やってみたい」が先に立つ展開で進みます。
入学前の不安が“未知”から来ているとき、学校の空気を明るく先取りできる一冊。
入学の「だいじょうぶかな」を、ワクワクへ。
クマの子とサルの子が“人間の小学校”に飛び込む一日が、緊張をほどく入口になります。
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『らんらんランドセル』|「これから持つ道具」が味方になる
『らんらんランドセル』は、生地づくりから縫製、組み立てを経て手元に届くまでを、取材にもとづく絵で追える絵本です。
工程が“出来事の順番”で並ぶので、入学準備を強く言い聞かせなくても、道具が身近になっていく感覚が残ります。
読後に「大事に使おう」が自然に立ち上がるタイプ。
毎日背負うランドセルが、どうやって生まれるのか。
作られる順番を知るだけで「これから持つ道具」が少し頼もしく見えてきます。
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『小学生になったらえほん』|写真で学校の空気が見える
『小学生になったらえほん』は、実際の公立小学校を取材し、教室の様子や一日の流れを写真とイラストで整理した入学準備の本です。
1章で学校の空気をつかみ、2章で入学前に練習したいことを20項目にまとめ、3章で防犯・ルール・マナーまで扱う構成。
学校生活を「点」ではなく「流れ」で思い描けるため、構えがちな子の気持ちを静かにほぐせます。
写真で教室・給食・1年生の一日が見え、「知らない」から来る入学前の緊張がほどけていきます。
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入学祝いに人気作をセットで贈る|『大ピンチずかん』ギフトボックス
入学前後は、楽しみと一緒に「あるあるの困りごと」も増えていく時期。
そんな毎日を、重くならずに笑いに変えてくれるのが、大ピンチずかんのギフトボックスセットです。
『大ピンチずかん』『大ピンチずかん2』『大ピンチずかん3』の3冊が入っています。
失敗や戸惑いを「あるある」として描くユーモアが強く、ページをめくりながら自然と笑いが生まれます。
励ましすぎず、教訓に寄せすぎないところも、入学祝いとして手渡しやすい理由のひとつ。
家の中でも学校の話題でも使いやすい、軽やかな会話の種になる贈り方です。
「あるあるピンチ」を笑いに変える3冊セット。
「おめでとう」と一緒に、気持ちの切り替えや笑いの時間も贈れます。
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入学前後の毎日を整える道具|見通しが持てると気持ちが落ち着く

入学前後は、「自分のことは自分でする」場面が一気に増える時期です。
知らない決まりや時間の流れに触れるなかで、気持ちが落ち着かなくなることもあります。
ここでは、がんばらせるためではなく、見通しをそっと支える道具を2点だけ選びました。
Lemnos fun pun clock for table|時間の長さが見えると、動き出しやすくなる
Lemnosのfun pun clock for tableは、時間の「長さ」を目でつかみやすく、あとどれくらいが感覚で分かります。
急かすための時計ではなく、見通しを持つための存在。
机や棚に置けるタイプは目線に合い、「自分の相棒」として馴染みます。
入学前後のしたく・宿題の区切りなどに横展開もしやすいのが◎。
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CARL 鉛筆削り エンジェル5 ロイヤル|準備を終える“戻れる場所”をつくる
CARLのエンジェル5 ロイヤルは、重みのある鉛筆削りで、明日の準備に小さな区切りをつくってくれます。
ハンドルを回す感触が「終えた」の合図になり、机上の流れが整いやすい。
速さより、落ち着いて続くことを支える道具として置けます。
削る動作そのものが“明日の準備の区切り”になり、入学前後のルーティンづくりと相性がよいですよ。
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📘 春の景色や外遊びの話題を増やしたいときは、春の季節の絵本もおすすめです。
まとめ|入学前の気持ちに、そっと見通しを渡すために
入学前は、楽しみとどきどきが同時に動き出す時期です。
絵本は、説明や励ましの前に、学校の空気や出来事の順番を伝えてくれます。
一日の流れが少し見えるだけで、教室や給食、友だちとの時間が、想像しやすくなって心も軽くなります。
どの絵本から手に取るかは、そのときの気持ち次第で構いません。
いま一番近いところから、ゆっくり慣れていけたら十分です。
入学の日まで、そしてその先も、気持ちを整える助けとして、そばに置いてみてください。
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