「できなかった…」としょんぼりしている姿に、どう声をかけたらいいのか迷うことがありますよね。
うまくいかない経験はつらいものですが、そのあと気持ちを立て直していく過程には、小さな“レジリエンス”(気持ちを立て直す力)が確かに育っています。
今回は、失敗を「終わり」ではなく「次の始まり」と見つめ直すための絵本を集めました。
気持ちが乱れた直後に寄り添う物語、もう一度やってみようと思える再挑戦の物語、そして心を整える小さな道具も紹介します。
失敗は“学びの入口”になる──親が知っておきたいレジリエンスの基本
失敗は自尊心を傷つけるだけの経験ではなく、“気持ちを立て直す力(レジリエンス)”が育つ大切な入口です。
図書館では、「探していたのと少し違っていた……」としょんぼりした子が、勇気を出してもう一度相談に来てくれることがあります。
気持ちを聞き取りながら一緒に探し、思い描いていた一冊にたどり着いた瞬間にふっと表情が明るくなる──その変化に立ち会ったときは、司書として何度見ても胸に残ります。
また、3歳ごろは思いどおりに描けない、4〜5歳では友だち関係でつまずくなど、年齢によって揺れ方も変わります。
だからこそ、失敗の瞬間に寄り添い、小さくても前を向けた実感を積み重ねることが、子どものレジリエンスの土台になるのだと思います。
完璧を目指すのではなく、“揺れながら立ち直っていく姿”そのものを、大人が静かに支えていく時間。
そこに、絵本の出番があります。
📘自己肯定感そのものを土台から整えたいときは、自己肯定感を育てる絵本もあわせて読んでおくと、声のかけ方や絵本の選び方が見通しやすくなります。
失敗は終わりじゃない──視点が変わると心が軽くなることを伝える絵本
失敗に出会った瞬間は心がぎゅっと縮むものですが、視点が少し変わるだけで、その出来事が“次の一歩”に変わることがあります。
ここでは、まちがいを新しい形として見つめたり、自分を守る選択肢に気づいたりと、心がふっと軽くなる物語を集めました。
📘 入学前は「うまくいかない日」も増えやすいので、入学前の子におすすめの絵本も手元にあると安心です。
『まちがいなんて ないよ』──小さな“まちがい”が新しい形に変わる物語
『まちがいなんて ないよ』は、思わずついた小さな“しみ”から物語が広がり、ページの中で形を変えながら絵が生まれていく一冊です。
うまくいかなかった瞬間を「終わり」とせず、「ここから何が生まれるだろう」と見つめ直す視点が、静かに育ちます。
まちがいを軽く受けとめ、自分の手で次の一歩に変えていける感覚をそっと手渡してくれる作品です。
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“まちがい”が絵の中で新しい形に変わる。
『終わり』を『次のはじまり』にする視点を、そっと手渡してくれます。
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『きみのこころをつよくするえほん』|気持ちの揺れを“そのまま”受け止める入口に
「失敗しちゃった」「くやしい」──『きみのこころをつよくするえほん』は、そんな気持ちを否定せず、「あっていいもの」と受け止めるところから始まる絵本です。
ドキドキやモヤモヤの扱い方を、やさしい言葉とイラストで具体的に示してくれるので、子どもが自分の気持ちに名前をつけやすくなります。
読み進めるうちに、落ち着くための“小さな方法”が少しずつ見えてきて、立ち直る力の入口を自然につくってくれる一冊です。
日々の中で感情が揺れやすい4〜6歳の子にも寄り添い、もう一度の気持ちへ静かに寄り道させてくれます。
失敗やくやしさを“あっていい”に変える、はじめてレジリエンス絵本に◎。
今日から使える小さなコツが、親子の呼吸をすっと整えてくれます。
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『ぜんぶぼくになる』──“途中の自分”をそのまま抱えて進める物語
『ぜんぶぼくになる』は、できないところも迷っている気持ちも、「これからの自分」の一部として抱えながら歩いていく姿を描きます。
完璧でなくていい、いまは“途中”でいい──そんなメッセージが穏やかに流れ、子どもが自分の中の可能性を少しずつ信じ直せるようになる構成です。
失敗も揺れもそのまま受け止め、前へ進むためのやわらかな光を示してくれる一冊。
「できない」も迷いも、“これからの自分”の一部として抱えて進める――その視点を、やさしく胸に灯してくれる一冊。
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落ち込んだ気持ちに寄り添う──“失敗の直後”に読みたい絵本
失敗した直後は、くやしさ・情けなさ・「もうやりたくない」という気持ちが入り混じり、子ども自身もうまく言葉にできません。
ここでは、その揺れを静かに受け止め、少しずつ息を整えられる物語を選びました。
“立ち直る前の時間”に寄り添ってくれる絵本たちです。
📘 失敗が「友だち関係のすれ違い」から始まることも。友だち関係のモヤモヤに寄り添う絵本も参考になります。
『プールのひは、おなかいたいひ』──苦しい気持ちを抱えたまま、少し前へ進む物語
『プールのひは、おなかいたいひ』は、プールがこわくておなかが痛くなる女の子の一日をたどる絵本です。
できない自分へのしょんぼり感や不安がそのまま描かれ、“逃げたい気持ち”を否定しません。
揺れる心を抱えながらも、先生に寄り添われながら“少し前へ”進む流れが丁寧に描かれます。
ほんの少し前へ向かう姿が、失敗の直後にそっと寄り添ってくれそうです。
プールがこわくて、おなかが痛くなる女の子の一日を描いたお話。
できない自分への情けなさや不安をそのまま抱えつつ、少しずつ前を向いていく心の揺れに寄り添います。
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『ぼくはかける』──くやしさと向き合いながら、“一緒に走る喜び”に気づく物語
『ぼくは かける』は、一番のりを目指すライオンが“失敗”をきっかけに、いっしょに走る仲間の大切さに気づいていく物語。
勝ち負けだけでは測れない喜びがページに積み重なり、「また走りたい」という気持ちが静かに育ちます。
ダイナミックな絵も魅力で、落ち込んだ心に光を差し込むような一冊です。
転んだ先で見つかるのは、競争の先にある“いっしょに走る楽しさ”。小さな自信がすっと芽生えます。
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もう一回がこわくない──“再挑戦”につなげる絵本
失敗のあと、気持ちがふっとしぼんでしまうことがありますよね。
「もう一度やってみよう」という芽は、責められた時ではなく、気持ちが整った時にそっと育ちます。
ここでは、結果よりも“続けてみたい気持ち”を温めてくれる物語を選びました。
📘“もう一度やってみたい”気持ちを、日常の中でそっと押してあげたいときは、挑戦する気持ちをテーマにした絵本もあわせて読むと、次の一歩につながる一冊を選びやすくなります。
『ファイト! ドッジボール』──くやしさの奥にある“続けたい気持ち”を見つける物語
『ファイト! ドッジボール』は、ドッジボールが好きだけれど苦手な一年生のぼくと友だちが、町内対抗戦に向けて秘密の練習を重ねるお話です。
速球が怖い、取れない——その悔しさをきっかけに、少しずつ体と心が前へ。
勝ち負けだけに寄らず、 「好き」を続ける気持ちを丁寧に描いた一冊です。
負けてもしょんぼりしても、次の一投へ。悔しさを“作戦”に変えていく、等身大の成長物語。
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『それしか ないわけ ないでしょう』──行き詰まった時、“別の道”があると教えてくれる
『それしか ないわけ ないでしょう』は、兄の“こわい未来”話に沈んだ女の子が、おばあちゃんの「それしかないわけないでしょう」に導かれて、ウインナーだけの世界やロボットが抱っこしてくれる世界など“、別の未来”を次々に想像していく物語です。
ページをめくるたび選択肢がふえて、固まった気持ちがすっとほどけます。
行き詰まりを「じゃあ、ほかのやり方は?」に変える一冊です。
「うまくいかなかったから終わり」ではなく、「まだほかのやり方があるかもしれない」と思える余白をつくってくれます。 再挑戦の一歩を、やわらかく支えてくれる絵本。
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『きみなら だいじょうぶ!』──励ましの言葉が“自分を信じ直す力”へ変わっていく物語
『きみなら だいじょうぶ!』では、紙ひこうきを飛ばそうとする子のもとに、動物たちが次々とアドバイスを届けます。
最初はその通りにしてみるものの、やがて“自分のやり方”を選び直す展開が印象的です。
失敗のあとに揺れる気持ちを抱えたまま、「きっとできる」に静かにつながっていく物語です。
うまく飛ばない日も、もらった助言を受けとめて“自分で決める”へ。
迷いを一歩に変える、背中を押す作品です。
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気持ちを整える小さな道具──ちょっと一息・深呼吸をアシスト

失敗のあと、気持ちがざわついてしまうことがありますよね。
言葉をかけるよりも、いったん心を静かに落ち着ける“間”が効く場面もあります。
ここでは、子どもの呼吸がゆっくり整い、もう一度の一歩へ気持ちをつなげやすくなる、静かな相棒を紹介します。
待つ時間が心をほどく|HIGHTIDE(ハイタイド) 砂時計 L(15分)
落ちる砂をただ眺める数分が、ざわついた呼吸を静かに整えてくれます。
ガラス×色砂の透明感が書斎の空気になじみ、クールダウンの合図として優秀。
15分計は就寝前や気分転換にちょうどよい長さですね(計測は目安)。
失敗して乱れた心に、「待つ時間」という処方箋を。美しい色ガラスの中をサラサラと流れる砂が、焦る気持ちをゆっくりと平らに均してくれます。
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抱きしめて落ち着く相棒|BON TON TOYS Miffy Corduroy 23cm(ミッフィー コーデュロイ)
コーデュロイのやわらかな畝が手に心地よく、安心の“よりどころ”になります。
くすみカラー中心でインテリアに溶け込み、そっと寄り添う佇まい。
言葉より抱っこ、という瞬間に心強い一体です。
「大丈夫。戻ってくればいいよ」とそっと受け止めてくれる相棒がいることが、次の一歩を支えてくれます。
「失敗しても、ここに戻れば大丈夫」。そんな安心感が、次の一歩への勇気になります。静かな部屋になじむ、シックで温かいミッフィーです。
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まとめ──失敗の先にある“もう一度”を、絵本がそっと照らしてくれる
失敗は、子どもの中にある「もう一度やってみよう」という小さな芽を揺らしながら育てていく経験です。
気持ちが落ち込んだ直後にも、視点を変えたいときにも、再挑戦の前にも、絵本はそっと寄り添い、心の速度を整えてくれます。
うまくいかなかった日のしょんぼりも、次の一歩への静かな準備。
今日の揺れを抱えたまま読んだ一冊が、明日のやさしい勇気につながりますように。
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