卒園プレゼントにおすすめの絵本【児童書専門の司書が選ぶ】親・祖父母から子どもへ贈る一冊

日差しの入るリビングの木のテーブルに、リボンでラッピングされた卒園祝いの絵本と小さな花束が置かれている

卒園のプレゼントを考え始めると、意外と迷うもの。

形に残るものがいいのか、気持ちが伝わるものがいいのか。

選択肢が多いほど、決めきれなくなることもあります。

絵本は、読む時間が過ぎても、手渡した日の気持ちが残りやすい贈りものです

親や祖父母から子ども本人に贈る場合も、園や先生に贈る場合も、場面に合った一冊を選べば無理なく気持ちを託せます。

この記事では、先に決めやすい入口として、予算別・用途別に絵本を整理しました。

迷っている時間を長くしすぎず、納得して選んでいただけるように、卒園ギフトとして置きやすい本を紹介します。

目次

入口の3冊(早見)|まずはここから

最初に、予算別で選びやすい候補を並べています。

気になるものがあれば、本文の紹介パートへ飛べます。

① 〜1,500円|買いやすい定番で外しにくい

はるが きた! いいもの いくつ?
春の「いいもの」を数えながら、明るい気分が残る一冊です。
年齢目安:3歳〜 この本の紹介へ→

② 1,500〜2,500円|ギフト感が出る主力帯

おおきくなったら きみはなんになる?
「これから」を軽やかに想像でき、卒園ギフトにも◎。
年齢目安:3歳〜 この本の紹介へ→

③ 3,000円〜|特別枠(名入れ・オリジナル絵本2択)

TinkerTale
人気絵本に名入れとメッセージを足して、記念品として残しやすい。
年齢目安:幼児〜 この本(サービス)の紹介へ→

えほんインク
アバターなどで自分が主人公になり、物語の中へ入り込める体験型の贈りもの。
年齢目安:幼児〜 この本(サービス)の紹介へ→

卒園のプレゼントで絵本が強い理由|形に残り、読み返せる

卒園の贈りものは、お菓子や小物など選びやすい反面、季節が過ぎると手元から消えてしまうこともあります。

その点、絵本はページを開くたびに当日の気持ちがよみがえり、時間がたってからも繰り返し楽しめる贈りものです。

「おめでとう」を言葉だけで伝えるのが照れくさいときも、物語を通すと気持ちを自然に託せます。

子ども本人に贈る場合は、新しい春へ向かう背中をそっと押す一冊に。

先生や園に贈る場合は、クラスで読みやすく、保育の中で共有しやすい形にもなります

親・祖父母から子ども本人に贈る絵本|“新しい春”を絵本で感じる

卒園の贈りものは、「がんばってね」を強く押し出さなくても大丈夫。

春の空気や変化を、明るい景色として受け取れる絵本だと、手渡しやすくなります。

📘 「春らしさ」から気持ちを整えたいときは、春の季節×絵本でも特集しています。

『はるが きた! いいもの いくつ?』|春の見通しを「発見」に変える

はるがきた!いいものいくつ?』は、公園で見つける“春のしるし”を、1から10まで数えていく構成です。

ツクシ、テントウムシ、カエル、カナヘビ、ツバメ…と、目に入るものが少しずつ増え、ページを追うほど季節が立ち

上がっていきます。

説明で教えるより、見つける視線が先に育つタイプ。

卒園・入学前後の落ち着かない時期にも、春を「発見」に変えて気持ちを整えやすくなります。

※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます。

春のしるしを1〜10まで数えていく絵本。
公園の景色の中で「見つけた」が増え、春が近づく感じを明るく受け取れます。

『はるがきた!いいものいくつ?』
作:おおたぐろ まり
出版社:福音館書店
対象年齢:目安 3歳〜

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

『チューリップさいた』|待つ時間が、やさしい前向きになる

チューリップさいた』は、春のおえかきで“黒い土”を描いた男の子の気持ちから始まる物語です。

周りに不思議がられても、描いた理由は「チューリップを応援したかった」からで、見えにくい思いが遅れて届いてきます。

土の色や芽の時間に目を向ける展開なので、「いま分かってもらえない」場面を落ち着いて受け止めやすいでしょう。

よしむらめぐさんの絵がやわらかく、説明より先に“気持ちの奥”へ連れていく感触があります。

読み終わりには、行動の意味を急いで決めつけずに見守る目が残りやすい一冊。

芽が出るまでの「待つ」が、春の色になって返ってくる。

『チューリップさいた』
作:くすのき しげのり/絵:よしむら めぐ
出版社:Gakken

対象年齢:目安 3歳〜

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

親・祖父母から子ども本人に贈る絵本|「ありがとう」が残る物語

卒園は、区切りの日でもあり、次へ向かう途中でもあります。

この章では、未来へ背中を押しすぎずに、いままでの時間へ「ありがとう」を置ける絵本を選びました。

『おおきくなったら きみはなんになる?』|「これから」を軽やかに想像できる

おおきくなったら きみはなんになる?』は、は、卒園式で子どもたちに語りかけるような“ことば”が、ページごとに静かに手渡されていく一冊です。

「将来の夢」を一つに決める話ではなく、やってみたい気持ちが増えたり揺れたりすること自体を、肯定のまま置いていきます。

職業名を当てるよりも、好きなこと・得意なこと・まだ言えない気持ちへ視線が移り、「今のままでも大丈夫」に着地しやすい流れ。

村上康成さんの絵が、肩に力の入らない余白をつくり、読み手の言葉を足しすぎなくても場が整います。

読み終わりには、未来が“課題”よりも“想像の広がり”として残り、卒園の贈り物にやさしくはまります。

卒園の「夢、言えないかも」に。答え探しではなく、“広げていい”が残る応援のことば絵本。

『おおきくなったら きみはなんになる?』
文:藤本ともひこ/絵:村上康成
出版社:講談社
対象年齢:目安 6歳~

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

『さよなら ようちえん』|園の時間に、静かに区切りをつけられる

さよなら ようちえん』は、年長組のクラスで過ごした日々を、主人公の視点から“友だち紹介”のようにたどっていく絵本です。

一人ひとりの子が自然に立ち上がる作りで、「この子も、あの子も」と園の景色が増えていきます。

卒園までの時間を追いながらも、涙に寄せすぎず、クラスの空気感が先に残る流れ。

読み終わったあと、子ども側の「○○ちゃんのこと」「先生のこと」が言葉になりやすく、思い出話の入口がやわらかく開きます。

園の時間に区切りがつく一冊になります。

思い出を静かにたどれて、卒園の「区切り」がやさしく残る。

『さよなら ようちえん』
作:さこ ももみ
出版社:講談社
対象年齢:目安 5歳〜

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

親・祖父母から子どもに贈る絵本|卒園→入学へつながる橋渡しができる作品

卒園が近づくと、嬉しさの横に「小学校ってどんな感じだろう」がふっと混ざります。

ここでは準備を急がせず、見通しだけをそっと渡せる2冊を並べました。

📘 卒園の次の春を少し先まで見通しておきたいときは、入学前の子におすすめの絵本にも入口をまとめています。

『いちねんせいのいちにち』|小学校の一日が見えて、気持ちが落ち着く

いちねんせいのいちにち』は、登校から下校までの出来事を順番にたどり、小学校の時間割や教室の動きが“景色”と

して入ってくる絵本です。

覚える内容を増やすより、「次はこう進む」と見通しを渡すつくり。

読み終わりに会話が広がり、不安が少しずつ具体へ置き換わっていきます。

卒園プレゼントにも重くならず、明るく渡しやすい一冊。

入学前の「知らない不安」を、朝から帰りまでの出来事の順番でほどいてくれます。
持ち物やルールの暗記に寄らず、教室の空気を先に想像できるので、初日が近い時期でも親子の会話が進みます。

『いちねんせいのいちにち』
作:おか しゅうぞう/絵:ふじた ひおこ
出版社:佼成出版社
対象年齢:目安 5歳~

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

『ねぇ、おしえて? いろいろ しりたい しょうがっこうのこと』|“もやもや”を言葉にして、見通しに変える

ねぇ、おしえて? いろいろ しりたい しょうがっこうのこと』は、入学前後の子が抱えやすい「友だち」「先生」「比

べちゃう」などの“もやもや”を、問いかけの形でほどいていく絵本です。

答えを押しつけず、「気になっていい」「聞いていい」を先に置くため、心配が大きくなる前に整理しやすい。

物語で励ますより、気持ちの置き場を作って落ち着きを取り戻すタイプの一冊。

入学前後の「気になる」を先に言葉にして整える。
もやもやが見通しへ変わる一冊。

『ねぇ、おしえて? いろいろ しりたい しょうがっこうのこと』
作:usao
出版社:東洋館出版社
対象年齢:目安 5歳~

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

先生・園に贈る絵本|クラスで共有しやすい一冊

先生や園に贈る絵本は、特定の子だけに向けないものが選びやすくなります。

読み聞かせの場で使いやすく、クラス全体の空気を明るくまとめてくれる一冊があると安心です。

『おめでとうかいぎ』|「おめでとう」をみんなで分け合える

おめでとうかいぎ』は、卒園した日の夜、眠れずにいる男の子のもとへ、通園バッグなど“いつも一緒だったもの”が集まってくる物語です。

ひらかれるのは、持ち物たちが主役の「おめでとう」の会。にぎやかさはあるのに、空気は落ち着いていて、節目の夜に合います。

園の時間が終わる寂しさより、「見守ってきた時間」が先に浮かぶ進み方。

読み手の言葉を足さなくても、子ども側の思い出が自然に出やすい構成になっています。

卒園の読み聞かせにも、入学前の“そわそわ”にも、気持ちの置き場所をつくってくれる一冊です。

卒園の夜、通園バッグたちの「おめでとう」が不安をほどき、明日へ背中をそっと押します。

『おめでとうかいぎ』
作:浜田 桂子
出版社:理論社
対象年齢:目安 5歳~

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

『ありがとうのえほん』|言葉にしにくい感謝を、やさしく残す

ありがとうのえほん』は、女の子が身の回りのものへ、ひとつずつ感謝を手渡していく絵本です。

にわとりやおひさま、おうちなど、“暮らしを支える存在”が次々に登場し、世界の見え方が少しずつ広がります。

感謝を押しつけず、見つけていく形なので、先生宛ても園宛ても言葉が柔らかく整います。

個人でもクラスでも贈り方を選ばず、寄せ書きや一言カードの横に添えると気持ちの輪郭が出やすい。

読み聞かせの最後に余韻だけが残る一冊です。

にわとりやおひさま…身近な世界へ感謝が広がり、園へのお礼も自然に言葉になります。

『ありがとうのえほん』
作:フランソワーズ・セニョーボ/訳:中川 千尋
出版社:偕成社
対象年齢:目安 3歳~

価格・在庫はリンク先でご確認ください。

親・祖父母から子どもに贈る絵本|名入れ・オリジナル絵本という選択~世界に一冊を作る

子ども部屋の壁にスモッグと園バッグが掛かり、ラッピングした絵本とコサージュが置かれている卒園プレゼントのイメージ

市販の絵本を贈るのとは別に、「名入れ」や「主人公になれる」サービスを選ぶ方法もあります。

読んで終わりではなく、ページの中に“その子の名前”や“その子への言葉”が残るところが特徴。

節目の気持ちが形になりやすいタイプです。

制作・発送に日数がかかる場合もあるため、渡す日から逆算して準備しておくと安心ですよ。

TinkerTale|好きな作品の世界に、名前とメッセージを残す

TinkerTaleは、書店でも扱われる絵本作品をベースに、カバーや物語中の名前をカスタマイズし、作品によってはメッセージも添えられるサービス。

物語の雰囲気がすでに整っているぶん、贈る側は「この作品が好き」という一点で選びやすく、祖父母からの贈りものにもなじみやすい印象です。

メッセージは作品ごとの入力枠内で入れる形となり、短文で整えやすい仕様の作品もあります(例:5行以内など)。

手渡しの場では、たとえば「○○ちゃんの春が、やさしい毎日になりますように」など、名前に沿う一言があると、場が静かに締まりますね。

発送は「ご注文受付日から7〜12営業日」が案内されているため、直前を避けて余裕を持って手配すると安心です。

【PR】名入れオリジナル絵本サービス「TinkerTale」の紹介リンクを含みます。
🌱作品ラインナップは随時追加・更新されています。最新の対象作品はリンク先で確認できます。
制作に日数がかかる場合もあるため、先に納期の目安だけ確認しておくと安心です。

えほんインク(ÉHON INC.)|自分が主人公になって、物語の中へ入り込む

えほんインクは、アバター作成で肌の色・髪型・目・服装などを選び、絵本の主人公として登場させられるタイプです。

メッセージも入力して仕上げる流れが用意されているため、卒園の節目を「物語の形」で手元に残しやすいのが◎。

写真や動画とは別の形で、読み返すたびに当日の空気が戻るように感じられそうです。

作る過程そのものも思い出になるのも魅力。

納期は決済から発送までの目安が示されており、決済から8営業日以内に発送の記載があります。

注文時点で発送予定(またはお届け目安)を確認しておくと、受け取りまでの見通しが立てやすくなります。

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🌱作品ラインナップは随時追加・更新されています。最新の対象作品はリンク先で確認できます。
制作に日数がかかる場合もあるため、先に納期の目安だけ確認しておくと安心です。

注文前に見ておきたい注意点(TinkerTale/えほんインク共通)

名入れやメッセージ、(えほんインクの場合はアバター設定)など、入力内容がそのまま仕上がりに反映されるタイプです。

表記の揺れ(例:かな/漢字、英字の大文字小文字、記号の有無)で印象が変わることがあるため、入力前に「この表記で統一する」と家族内でそろえておくと安心です。

また、どちらもオーダー要素を含むため、注文後のキャンセル・返品/交換には条件があります(不良などの場合のみ交換対応、など)。注文前に各サービスの案内をよく確認しておいてくださいね。

まとめ|節目の気持ちに合わせて、思い出に残る一冊を

卒園のプレゼントは、相手のことや予算を思い浮かべながら選ぶと、気持ちの輪郭が自然と整っていきます。

絵本は形に残り、時間がたってからも読み返せるため、節目の贈りものとして取り入れやすい選択肢です。

子ども本人には、新しい春へつながる物語を。
先生や園には、受け取る側が構えずに受け止められる一冊を。

名入れやオリジナル絵本も、特別感を添えたいときの選択肢として、そっと並べてみてもよさそうです。

渡す日から逆算しつつ、いちばん気持ちが乗る一冊を選んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

児童書専門の司書、子どもは2人です。子どもと本をつなぐ小さな図書室のような情報サイト『Room E726.6』を運営しています。

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