好き嫌いが気になる時期は、「食べる」を前へ進めようとしても、食卓の空気が先に固くなることがあります。
食べさせ方の工夫よする前に、目に入るものや言葉のやり取りが変わるだけで、座る時間の雰囲気が少し違って見えるかもしれません。
この記事では、好き嫌いを直す方向へ寄せません。
野菜や食材が「知っているもの」になり、ひと口のハードルが小さくなって、いっしょに作る・まねする遊びへつながる──そんな流れを、絵本9冊でまとめました。
まずは早見の3冊から、いまの食卓にいちばん近い1冊を選べる形にしています。
はじめに|おすすめ3冊(早見)
いまの食卓にいちばん近い入口から、3冊を先に並べました。 詳しい紹介は、本文の各パートで確認できます。
野菜・食材に親しむ絵本|見た目と名前が“仲よくなる”
この章では、野菜や食材を「食べる前に知る」絵本を集めました。
見た目や名前、育つところが少し分かると、食卓で話せることが増えそうです。
食べるかどうかを急いで決める前に、見た目と名前がつながる3冊を紹介します。
『やさいのがっこう なすびせんせいのおはなし』|野菜の名前が、会話の中で増えていく
『やさいのがっこう なすびせんせいのおはなし』は、野菜の子どもたちが「がっこう」で過ごしながら、なすび先生のいる日常に触れていく絵本です。
名前が会話の中に自然に混ざる作りで、「これ、なすび?」「今日はどの野菜?」と声にしやすい場面が続きます。
食べる話へ急がず、まずは見た目と呼び名が結びつくところから。
絵本の野菜と台所の野菜が重なる瞬間があり、知っている食材が少しずつ増えていきます。
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野菜の名前が出にくい日に。
台所の食材を「知ってる」に変えて、会話の入口が作りやすくなります。
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『ぼくらのはたけ』|皿の上だけで終わらない、畑の景色が増える
『ぼくらのはたけ』は、小さなふたりが畑に種をまき、育て、収穫して食べるところまでを追っていく絵本です。
植える季節から実りまでがつながり、野菜が急に食卓へ現れる感じが薄れていきます。
「これ、畑ではどうなるんだろう」
土の上の時間が入ることで、食材の話題が“背景つき”で増えそう。
食べる以前の景色を足したいときに、置きやすい1冊です。
野菜が苦手な話題になる前に。
畑の時間を足して、食材の会話が始めやすくなります。
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『たいせつなたまご』|食材の輪郭がはっきりして、話せることが増える
『たいせつなたまご』は、卵が生まれてから食卓へ届くまでを写真で追っていく食育絵本です。
「どこから来た食材か」が見えるので、卵の話題が出しやすくなります。
食べる・食べないの判断へ急がず、まずは確かめる時間が残るところが◎。
苦手があっても、食材の形を知るところから入りやすい一冊です。
卵ってどこから来るの?
食材の“来た道”が見えて、食卓の会話が始めやすくなります。
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ひと口のハードルが下がる絵本|小さな挑戦が残る
ひと口が止まると、食べる話だけが前に出て、食卓が固くなりがちです。
この章では、食べたかどうかの結果より、「食べてみた」が残る絵本を集めました。
📘 食卓で「いやだ」が先に出る日は、気持ちの整え方を 気持ちを言葉にする絵本 にもまとめています。
『ぱくっ! どうなるどうなる?(新版)』|ひと口の先が見えて、動き出しが軽くなる
『ぱくっ! どうなるどうなる?(新版)』は、ひと口のあとに起きることを、くり返し見せていく絵本です。
「この次はこうなる」が見えるので、口を動かす前のハードルが下がる場面があります。
食べる量の話に寄せず、“ぱくっ”の動きそのものを楽しめる構成。
できた・できないの線を引かず、次のひと口につながる形が残る一冊です。
ひと口で固まる日に。
次に起きることが見えて、食卓の“最初の動き”が作りやすくなります。
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『もぐもぐかめかめ』|噛む動きが見えると、急がずに進められる
『もぐもぐかめかめ』は、ごはんの時間に「もぐもぐ」「かめかめ」と噛む動きをくり返し確かめていく赤ちゃん絵本です。
まーちゃんが食べようとすると、もぐらさんがいちごを持ってやってきて、一緒に口を動かす場面が出てきます。
リズムが前に出るので、食卓のテンポを整えやすいところもうれしいですね。
食べる時間を“練習”にしないまま、続けやすい形が残る一冊です。
急かす声が出そうな日に。
「もぐもぐ」「かめかめ」のリズムで、ひと口の始まりが作りやすくなります。
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『おいしくなあれ』|待つ時間が入ると、ひと口の決め方が変わる
『おいしくなあれ』は、「おいしくなあれレストラン」に動物たちが食材を持ってきて、コックさんが料理していく食育絵本です。
「できあがるまで」を眺める場面が入るので、食べる前の時間が少しふくらみます。
ひと口を迫らず、見て待つ・声に出す・想像する、そんな間が作りやすそう。
食べるかどうかの二択にしないまま、次へ進める余白が残ります。
ひと口の場面を、少し明るいほうへ持っていきたい日に置きたい一冊です。
食べるかどうかの二択になりやすい日に。
できあがるまでを一緒に見て、次へ進む余白が残ります。
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いっしょに作る・まねする絵本|食卓が遊びになる

「あとひと口」「これだけ食べて」が続くと、食卓が声かけでいっぱいになってしまいますよね。
この章では、食べる前の関わり方を増やし、作る・まねする時間が入る絵本を集めました。
📘 「一緒にやる」流れを増やしたいときは、家の中の役割や定位置のつくり方を 片付けの絵本 でも扱っています。
『おこさまレストラン』|役になりきると、席にいる時間が軽くなる
『おこさまレストラン』は、「おこさまレストラン」を舞台に、ごっこ遊びの流れで食卓の時間を進めていく絵本です。
おこさまだけに“特別なコックさん”がやってきて、ごはんを運んでくれる場面が続きます。
「食べる」より先に「やってみたい」が立つので、空気が明るいほうへ動きやすくなります。
好き嫌いを直す話にせず、食卓の関わり方を増やしたい日に置きやすい一冊です。
席にいるのがつらくなる日に。
ごっこ遊びに切り替わり、食卓の時間が保ちやすくなります。
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『キッチンカーです』|選ぶ・渡す・受け取るが増えて、食卓が動く
『キッチンカーです』は、いつもの乗りものが次々に“キッチンカー”へ変わり、食べものを届けていく絵本です。
「どれにする?」と選ぶやり取りが入り、食卓の会話が増えやすい作り。
食べる場面だけを押し出さず、渡す・受け取るの動きが前に出ます。
結果の話へ寄りにくく、「食べるって楽しいかも」「なんだかわくわく」を手渡せる一冊です。
食べる話に入る前に。
選ぶ・渡すの役割ができて、席にいる時間が続きやすくなります。
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『しまさんと こねこねハンバーグ』|手を動かす流れが見えると、食卓に参加しやすい
『しまさんと こねこねハンバーグ』は、志麻さんとキキ・ココが、ハンバーグ作りに挑戦する料理絵本です。
「こねこね」という動きが題名のとおり前に出て、作る場面へ気持ちが入りやすくなります。
食べる前に「作る」が入ると、食卓への関わり方が増える日があります。
料理を“やらせる空気”ではなく、一緒に進める時間として描かれているところも特徴。
「まねしてみたい」で十分で、できた・できないの話に寄せずにすみます。
巻末にレシピつき。読んだあとに「やってみよう」とつなげやすい一冊です。
食卓に座る前に一度こじれた日に。
こねる動きが入口になり、「一緒にやる」へ切り替えやすくなります。
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食卓が回り出す道具|座る・盛る・まねするを助ける3点
絵本を読んだ日は、食卓の空気が少し違って感じられる──。
その流れのまま、道具に頼る日があっても大丈夫です。
ここでは「座る」「盛る」「まねする」に関わるものを3点紹介します。
p!nto kids(ピントキッズ)|座りやすさが整うと、始まりが作りやすい
『p!nto kids』は「姿勢を正す」道具というより、椅子の高さや奥行きを子どもに合わせるためのクッションです。
まず見るのはサイズ(高さ)と素材感、椅子の上で滑りにくい形かどうかの3つ。
家の椅子に置いたときの安定感が出ると、食べ始めの流れが作りやすくなります。
椅子にすっと座れた日は、それだけで食卓の始まりが整います。
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agney(アグニー)|少量でも見た目がまとまり、盛りつけで迷いにくい
『agney』は天然木のプレートで、区切りがあるぶん「どこに何を置くか」を迷いにくい作り。
ひと口分を小さく置けるので、量を前に出さずに食卓を始めたい日に合います。
選ぶときはサイズ感と手入れの流れ(洗う→乾かす)、しまう場所の3つだけ見ておくと安心です。
仕切りつきのキッズプレートがあると、少量でも盛りつけがまとまりやすくなります。
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サンクラフト|台所育児 子供用包丁(右利き/左利き)|「まねしたい」を、食卓の参加につなげる
『サンクラフト』の台所育児シリーズは、子どもの手でも握りやすい形で、左右(右利き/左利き)が選べる子ども用包丁。
切る役を一つ足すだけで、並べる・運ぶだけでは物足りない子の熱が収まりやすい日もあります。
選ぶときは利き手と刃先の形、使ったあとの置き場所までセットでチェックしておくとよいですよ。
「やりたい」「まねしたい」が出てきた日は、食べる前の時間に参加の入口が作れます。
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まとめ|絵本で食卓の話題を増やす
好き嫌いが気になる日は、「食べた?」の確認が先に出ることがあります。
絵本の中の野菜や料理の言葉が増えると、食べる話だけになりにくく、会話の入口が戻ります。
今日は食べるまねができた。
そんな小さな動きが残るだけでも十分です。
食卓が、注意や確認よりも「いま何が見えた?」の話で回る日が増えていきます。
食卓に「おいしそう」と笑い声が増えますように。
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