災害は突然やってきます。しかも、家族と一緒にいるときとは限りません。
学校、通学途中、留守番中。
小学生には、怖さだけを残すのではなく、「この場所ならどう動く?」と自分で考えられる本を手渡したいところです。
ただ、防災本とひとくちにいっても、まんがで場面を追う本、図や写真でしくみを知る本、家族の備えを確かめる本など、内容はさまざま。
ひとりで読むのか、親子で話しながら開くのかでも選び方は変わり、学年だけでは決まりません。
そこで今回は、小学生向けの防災本14冊を目的別に紹介します。
図書館でも、防災は通年お問い合わせのあるテーマ。
いま、お子さまと考えておきたいことにフィットする一冊を見つけませんか。
小学生の防災本を選ぶポイントとおすすめ早見
小学生向けの防災本は、学年だけで決めようとすると迷ってしまうかもしれません。
文章をじっくり読む子もいれば、まんがや図を追いながら内容をつかむ子もいるからです。
まず見たいのは、ひとりで読むのか、親子で開くのか。
知りたいのは災害時の行動なのか、それとも災害のしくみなのか。
読む目的と本の形を整理すると、選ぶ一冊が見えてきます。
ここでは、選ぶときの3つのポイントを整理したあと、目的別に3冊を早見で紹介します。
小学生の防災本を選ぶ3つのポイント
小学生向けの防災本は、文字量や図・まんがの割合、内容の深さに幅があります。
確認したいのは、誰が読むのか、何を知りたいのか、どのように使うのか。
3つに分けて考えます。
1.ひとりで読むか、親子で読むか
まんがや総ルビの本は、子どもだけでも読み進められます。
家族の連絡方法や避難場所を扱う本は、親子で開くのもよいでしょう。
学年だけでなく、文字量や内容も確認したいところです。
2.行動を学ぶか、しくみを知るか
災害時の動きを考えるなら、具体的な場面をまんがやクイズで追う本を。
地震や大雨が起こる理由に関心がある子には、図鑑や科学図解の本が合います。
3.順に読むか、知りたい項目を調べるか
物語やまんがは、最初のページから出来事を追って読む本です。
事典や資料型の本は、地震、避難所、備蓄など、知りたい項目を選んで確認できます。
📘 未就学児には、怖がらせずに身を守る行動を伝えられる幼児向け防災絵本おすすめ13選も参考になります。
目的別|小学生におすすめの防災本の早見
最初の一冊、災害時の行動、災害のしくみ。
知りたいことに合わせて選べる3冊です。
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初めて防災を学ぶ小学生へ
『こどもを守る 「もしも」のときの防災ずかん』
大雨や台風、地震、避難生活など、身近な災害と備えを一冊で広く見渡せます。
年齢目安:小学校中学年頃から(低学年は親子読み)
地震や避難時の行動を考えたい子へ
『大地震サバイバル きみならどうする? 改訂版』
自宅や商業施設、海辺で地震が起きたらどう動くのか。
まんがとクイズを追いながら、自分なりの答えを考えます。
年齢目安:小学校1年生〜6年生
災害が起こるしくみを知りたい子へ
『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』
豪雨や台風、地震、津波が起こる理由を図解で学び、備えや避難の意味へつなげる一冊です。
年齢目安:小学校中学年頃から
はじめて防災を学ぶ小学生におすすめの本
「防災」という言葉だけで、少し身構えてしまう子もいます。
最初の一冊には、怖さを強く残すものではなく、暮らしの中で気をつけたいことを広く知れる本を選びたいところ。
図解で全体を見渡す本、総ルビの事典、まんがとクイズで学ぶ資料。
防災にまだ詳しくない子が、気になったところから読める3冊を選びました。
【小学校低学年頃から】『こどもを守る 「もしも」のときの防災ずかん』|身近な「もしも」を広く知る
『こどもを守る 「もしも」のときの防災ずかん』は、大雨や地震、猛暑、水辺・山の事故まで、子どもの身近にある「もしも」と命を守る行動をまとめた防災ガイドです。
「お風呂で地震が起きたら?」「雷から逃げる場所がなかったら?」と、大人がそばにいない場面でも考えられる具体策を、イラストで示します。
避難所や自宅避難、非常時トイレ、防災バッグまで、災害の前後を見渡せる幅広さ。
全ページカラー・ふりがな付きで、小学校低学年の子も気になる項目から命を守る知識を拾っていけます。
※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます。
お風呂での地震や突然の雷など、身近な「もしも」から命を守る行動を拾える防災の入り口。
【9歳頃から・ひとり読み】『大人も知らない? サバイバル防災事典』|大人がいないときの判断を知る
『大人も知らない? サバイバル防災事典』は、子どもがひとりのときに地震が起きたら、知らない人に声をかけられたら、といった身近なピンチへの対処を集めた事典です。
自然災害だけでなく、アウトドアの事故、やけど、熱中症、SNSまで、危険の種類を広く見渡せます。
オールカラーのイラストと総ルビで、気になった項目から少しずつ。
大人がそばにいない場面を思い浮かべながら、自分ならどう動くかを考える材料が増えていきます。
大人がそばにいない場面で、何に気づき、どう動くかを項目ごとに確かめられます。
【小学校低学年から・マンガとクイズ】『ザ・危険ファイル 災害』|地震・水害・避難所の危険を知る
『ザ・危険ファイル 災害』は、地震・水害・避難所にひそむ15の危険を、まんがと二択クイズで学ぶ防災本です。
キャラクターのせりふを手がかりに「どうする?」を考え、答えと対処法を確かめていく構成。
A4変型判の大きな紙面に絵や図が広がり、48ページの中を場面ごとに進みます。
まんがを楽しみながら、まず危険に気づくところから始めたい低学年の入口に。
まんがを読んで二択クイズに挑戦。
地震・水害・避難所の危険を、短い場面ごとに学べます。
地震・避難時の行動を自分で考えられる防災本
災害が起きる場所によって、身を守る動きは変わります。
教室、通学路、買い物中、留守番中。
いつも大人がそばにいるとは限りません。
まんがやクイズで具体的な場面を追うと、「自分ならどうする?」を考える材料になります。
地震の発生から避難まで、場所ごとの判断を確かめられる本を見ていきます。
【小学校1〜6年生・ひとり読み】『大地震サバイバル きみならどうする? 改訂版』|場所ごとの判断をマンガで考える
『大地震サバイバル きみならどうする? 改訂版』は、小学生のリュータの避難を追いながら、地震時の行動をまんがとクイズで考える学習まんがです。
ショッピングモール、家、海辺。揺れの直後から火災、避難中、その後まで、場所が変わるたびに選択肢も変わります。
正解の理由や地震・防災の豆知識も収めた160ページ。
読み終えたあと、学校や家、いつもの道を「ここで揺れたら?」と見直す視点が残ります。
家、海辺、商業施設。
場所が変わるたびに、地震時の判断も変わることが見えてきます。
【小学校中学年〜高学年】『大人も知らない? サバイバル防災事典2』|防災情報の意味を、次の行動へ
『大人も知らない? サバイバル防災事典2』は、緊急地震速報、南海トラフ地震臨時情報、富士山の噴火、Jアラートなどを、オールカラーの図解で取り上げた事典です。
知らせを受けたあと、子どもが自分でピンチを乗り越えるにはどう動くのか。
言葉の説明だけで終わらないところが、続編の軸。
必要な情報を、その都度開いて確かめる事典形式です。
1巻で得た防災の基礎からもう一歩進み、警報や大規模災害への対応を考える足場に。
緊急地震速報やJアラートを聞いたあと、何を確かめ、どう動くかまで考える続編です。
【小学校3年生〜中学生・Q&A型】『明日のキミを震災から守る10の質問 2巻 地震時にどう動く?』|行動の理由まで確かめる
『明日のキミを震災から守る10の質問 2巻 地震時にどう動く?』は、料理中、高い建物、海辺、避難場所までの道など、地震時の10場面をQ&Aで考える防災資料です。
「まず何をする?」「どちらを選ぶ?」と答えたあと、その行動を選ぶ理由まで確かめます。
A4変型・48ページで、授業や調べ学習に使えるワークシートも用意。
正解を覚えるだけでなく、場所と状況を見て判断する根拠を学びたい、小学校3年生から中学生へ届く内容です。
いろいろな場面の問いに答えながら、地震時の判断をひとつずつ考えるQ&A。
災害のしくみを図鑑・図解で学べる本
「どうして台風は生まれるの?」「地面の下では何が起きているの?」。
そんな疑問が増えてきたら、図や写真で確かめられる本が役立ちます。
災害が起こる理由を知ることで、なぜ避難するのか、なぜ備えるのかまで考えられます。
【小学校中学年頃から】『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』|災害の理由と避難を結びつける
『すごすぎる天気の図鑑 防災の超図鑑』は、豪雨や台風、大雪、猛暑が起こる理由を、雲や空のしくみからたどる図鑑です。
地震、津波、噴火にも目を向け、備え・避難・復旧・支援までを一冊の中で接続。
「なぜ起こる?」を知った先に、「では、どう動く?」という次の問いが立ち上がります。
ニュースの向こうにある自然の動きを、自分の身を守る知識へ引き寄せる一冊。
豪雨や台風が起こる理由を知り、その先にある備えや避難まで視野を広げます。
豪雨や台風が起こる理由を知り、その先にある備えや避難まで視野を広げます。
【小学校中学年頃から・親子読み】『知ってそなえる 地震たいさくBOOK 発生のしくみ&シミュレーションで学ぶ減災』|暮らしの場所ごとに備えを見直す
『知ってそなえる 地震たいさくBOOK』は、地震が起こるしくみから、学校・通学路・家の中で揺れたときの行動までを、親子でたどる防災書です。
キッチン、子ども部屋、繁華街――場所が変われば、身を守るポイントも変わる。
過去の震災とシミュレーションを重ねながら、「ここでは何が危ない?」を考えます。
飲料水や食料の備蓄、応急手当、避難所と自宅避難など、揺れがおさまったあとの暮らしまで。
家の中やいつもの通学路を思い浮かべながら、家族で確認したい備えをひとつずつ拾える構成です。
学校、通学路、家の中を思い浮かべながら、場所ごとの危険と家族の備えを照らし合わせる一冊。
【小学校高学年から・調べ学習】『日本防災ずかん 2 地震・火山噴火・津波・人為災害』|大地の災害を写真と実験で読み解く
『日本防災ずかん 2 地震・火山噴火・津波・人為災害』は、地震や噴火、津波が起こるしくみと、そこから生まれる被害を写真や図でたどる防災図鑑です。
建物の揺れ方を確かめる実験と、地象災害から命を守るためのワークも収録。
被害の記録を見るだけで終わらず、「なぜ起きるのか」「何を備えるのか」まで視点を深めます。
授業や自由研究で、ひとつの災害を資料から追いかける土台に。
写真で確かめ、実験で考える。地象災害の原因と命を守る方法を掘り下げます。
家族で備えや避難場所を確認できる防災本
災害が起きたとき、家族と一緒にいるとは限りません。
留守番中の連絡方法、家族が集まる場所、水や食料の置き場所。
決めているつもりでも、いざ言葉にすると曖昧なことがあります。
防災本を開きながら、連絡方法や避難場所、備蓄について家族で確かめておく。
いざというときの動きを、日常のうちに言葉にしておけます。
【小学校低学年から・親子読み】『親子で備えて生き延びる おるすばん防災』|家族が離れているときの行動を決める
『親子で備えて生き延びる おるすばん防災』は、留守番中の自宅や公園、習い事先で災害が起きたとき、子どもが命を守るための10の行動を親子で確かめる本です。
前半の子ども編は、ふりがなとイラストを交え、小学1年生から取り組めるつくり。
備蓄品の場所や使い方、電話がつながらないときに何を優先するかを考えます。
後半には大人向けの読み物もあり、子どもだけに判断を任せず、家族で備えるところまで。
付録の「もしもノート」には、災害のときにどう行動するかを、家族で話し合って書き込めます。
離れている時間の行動や連絡方法を話し合い、「もしもノート」へ残す家族の約束。
【小学校5・6年生から】『改訂版 子どものための防災BOOK 72時間生きぬくための101の方法』|災害の前後を時間軸でたどる
『改訂版 子どものための防災BOOK 72時間生きぬくための101の方法』は、災害前の備えから発生直後、その後の生活まで、命を守る101の方法を時間軸で追う防災書です。
地震に加え、豪雨・台風、雷、大雪、熱中症、水難事故、駅での事故も扱います。
2024年の全面改訂で、在宅避難、ローリングストック、ハザードマップ、キキクルなど、現在の防災に欠かせない情報も反映。
必要な章を家族で開き、備蓄や連絡方法と照らし合わせながら、わが家に足りない準備を確かめられます。
災害前、発生直後、その後の暮らし。時間の流れに沿って、備えの抜けを確かめられます。

自由研究・調べ学習に広げられる防災本
防災を調べるなら、災害の種類だけでなく、「自分の地域では何が起こりうるか」「どこへ避難するか」まで目を向けたいところです。
地図や資料を使えば、家や学校の周りにある危険を具体的に確かめられます。
地域の災害リスク、避難経路、専門家や社会の取り組み。
自分で問いを立て、調べた内容を地図やレポートにまとめる学習へ広げられる本を紹介します。
【小学5年生〜中学生・探究学習】『NHK for School キミも防災サバイバー! 自分で探そう命のルート』|地域の危険を見つけ、命のルート図をつくる
『NHK for School キミも防災サバイバー! 自分で探そう命のルート』は、地震・津波・洪水・火山の噴火・大雪を取り上げ、大人がそばにいないときの身の守り方を考える防災学習書です。
番組に登場する2人の防災サバイバーとともに、災害の基礎知識や地域に潜むリスクを探ります。
書籍オリジナルの「命のルート図」とダウンロードできるワークシートを使い、被災直後から安全な場所へ移るまでを、自分の暮らす地域に重ねて描く探究。
読む、調べる、地図にする。いつもの道と災害リスクを結び直す学びへ。
地域の危険を調べ、安全な場所へ向かう道筋を、自分だけの「命のルート図」へ。
【小学校高学年から・調べ学習】『日本防災ずかん 1 自然災害・災害対策・減災・そなえ』|日本に災害が多い理由を探る
『日本防災ずかん 1 自然災害・災害対策・減災・そなえ』は、日本で自然災害が多い理由を入り口に、温暖化や異常気象、都市化との関係を探る防災図鑑です。
豊富な写真とイラストをたどりながら、災害が被害へ広がる背景を読み解きます。
被害を小さくする「減災」と日頃の備えについて、自分で考えるワークも収録。
個別の災害を調べる前に、日本の防災を広く見渡すための基礎資料として。
日本で災害が多い背景を入り口に、減災や日頃の備えまで広く見渡せる基礎資料です。
【小学校中学年〜中学生・社会科資料】『専門家たちが語る 防災意識を高める本 1 地震と津波』|防災を支える人の仕事に触れる
『専門家たちが語る 防災意識を高める本 1 地震と津波』は、地震や二次災害、津波のしくみと、防災の取り組みをたどる資料集です。
気象庁や研究機関、自治体、教育委員会など、異なる立場で災害に備える人たちの声を収録。
自然現象の解説から一歩進み、「誰が、何を調べ、地域へどう伝えているのか」が浮かび上がります。
理科で学ぶ地震・津波を、社会を支える仕事や地域防災へ広げる一冊。
地震と津波のしくみだけでなく、研究機関や自治体など、防災を支える人の仕事にも目を向けます。
📘 防災以外のテーマも含めて探したいときは、自由研究のヒントになる本・図鑑も参考になります。
まとめ|小学生に合う防災本を選んで、家族の備えにつなげよう
防災本は、読んだその日にすべて覚えるためのものではありません。
子どもが成長し、行動する範囲が広がるたびに、前とは違うページが気になってきます。
避難訓練のあと、災害のニュースを見た夜、通学路や留守番の約束を見直したいとき。
本を開けば、家族で話す内容が具体的になります。
わが家に必要な一冊を、いつでも確かめられる場所に置いておく。
防災を特別な話題にせず、暮らしの中で考え続けるための備えです。
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