図書館の恐竜の棚の前で、背表紙を一冊ずつ指でたどっていく小さな手。
恐竜の絵本は、図書館でもいつも人気があります。
絵本で恐竜に夢中になり、やがて図鑑や恐竜の読み物へと進んでいく子も、少なくないようです。
いざ絵本を探そうとすると、心あたたまる物語もあれば、ページをめくって恐竜を探す本や、立体的に飛び出す本もあり、どれを選ぶか迷うところです。
肉食恐竜の迫力ある場面を小さな子にどこまで見せてよいか、気にかかる方もいらっしゃいますね。
同じ恐竜絵本でも、恐竜の描かれ方や楽しみ方は、作品ごとにずいぶん違うものです。
今回は、2歳〜5歳のお子さまと楽しめる恐竜絵本14冊を、長く読み継がれてきた定番、物語と発見が詰まった作品、めくって遊ぶしかけ絵本に分けて紹介します。
後半では、興味が広がったときの図鑑や遊びにも触れています。
恐竜絵本の選び方|2歳〜5歳の目安とおすすめ早見
2歳と5歳とでは、同じ恐竜絵本を開いても、楽しみ方に大きな違いがあります。
恐竜が現れるだけで声をあげていた子が、物語の行方を追ったり、恐竜の名前や体の特徴を言い当てたりするようになるのが、この年ごろの変化です。
絵本を選ぶときは、お子さまがいま恐竜のどんなところに目を輝かせているかを、手がかりにしてみるのもいいですね。
ここでは、選ぶときに見ておきたいポイントと、迷ったときに参考にしたいおすすめ3冊を紹介します。
2歳〜5歳の恐竜絵本を選ぶポイント
恐竜絵本を選ぶときは、次の3つに目を向けると手がかりが増えます。
①🥚年齢に合った楽しみ方
2歳ごろ:恐竜が姿を現す驚きを楽しむ
3歳〜4歳ごろ:恐竜同士のやりとりや気持ちを追い、物語を味わう
5歳ごろ:名前や大きさ、食べ物など、恐竜の知識にも関心が向く
年齢はあくまで目安で、お子さまによって楽しみ方はさまざまです。
2歳ごろには、型抜きのページをめくると恐竜が現れる『きょうりゅういろいろかくれんぼ』もあり、しかけ絵本の章で紹介しています。
② 🐣恐竜の描かれ方
・肉食恐竜がほかの恐竜を食べようとする場面や、狩りの様子を描いた作品もある
・同じ肉食恐竜でも、迫力ある姿で描く本もあれば、どこか憎めない姿で描く本もある
小さなお子さまと読む前に、大人がひととおり目を通しておくのもひとつの方法です。
③ 🦕 本のつくり
・物語の絵本:ひざの上で、恐竜の物語をじっくり味わう
・探す絵本:隠れた恐竜を見つけながら、ページを進める
・しかけ絵本:めくったり、飛び出したりする恐竜を、手を動かして楽しむ
寝る前は物語を一冊、昼間はしかけ絵本を囲んでにぎやかに、というように、読む時間に合わせて選び分けるのもいいですね。
迷ったときのおすすめ恐竜絵本3冊
選んだのは、物語、たまご探し、飛び出すしかけと、楽しみ方の違う3冊です。
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心を動かす恐竜の物語
『おまえ うまそうだな』
アンキロサウルスの赤ちゃんの前に、ティラノサウルスが現れるところから物語が始まります。
食べる側と食べられる側として出会ったふたりが、どんな関係を結んでいくのかが物語の軸です。
年齢目安:3歳ごろ~
ドキドキ度:★★☆ ちょっとドキドキ
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恐竜たちのたまご探し
『まいごのたまご』
風に吹かれて巣から転がり落ちたたまごのために、恐竜たちが親探しに力を貸します。
たまごの親はだれなのかという謎が、物語の終わりまで続いていきます。
年齢目安:3歳ごろ~
ドキドキ度:★☆☆ ほのぼの
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飛び出す恐竜の迫力
『とびだすえほん はっけん! きょうりゅう』
ページを開くと、恐竜たちが立体になって飛び出すしかけ絵本です。
長く読まれてきたポップアップ絵本が、2025年に新しくなって登場しました。
年齢目安:2歳ごろ~(しかけは大人と一緒に)
ドキドキ度:★★☆ ちょっとドキドキ
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長く読まれてきた定番の恐竜絵本
子どもの頃に読んだ恐竜の絵本を本棚で見つけて、懐かしく手に取る保護者の方もいらっしゃるでしょうか。
長く読み継がれてきた恐竜絵本には、世代が変わっても色あせない物語の力があります。
この章で紹介するのは、恐竜同士の思いがけない絆を描く物語、長く続く人気シリーズの新しい一冊、毎晩の「おやすみなさい」と恐竜を結びつけた絵本の3冊です。
大人になってから読み返すと、子どもの頃とは違う場面に心が動くこともあるかもしれません。
『おまえ うまそうだな』|「おとうさん」と呼ばれたティラノサウルス
「おまえうまそうだな」と、アンキロサウルスの赤ちゃんに近づくティラノサウルス。
ところが赤ちゃんはティラノサウルスをおとうさんだと思い込み、その言葉を自分の名前だと受け取ってしまいます。
ぶっきらぼうな口ぶりのまま、食べるはずだった小さなウマソウをそばに置き、見守っていくティラノサウルスの姿が、物語の中心です。
恐竜の強さを描きながら、親が子を思う気持ちにまで物語が届いているところに、長く読まれてきた理由がありそうです。
ふたりのその後を描いた続編もあり、ティラノサウルスとウマソウの物語はシリーズとして続きます。
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タイトルのひと言の響きが、読み終えるころには大きく変わっている物語です。
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『恐竜トリケラトプスとマイプ』|草食恐竜と肉食恐竜の子が力を合わせて
川遊びの最中に流されたトリケラトプスの子を助けたのは、肉食恐竜ダスプレトサウルスの子、プレトでした。
そこへ長いカギ爪をもつマイプが2頭現れ、子どもたちに襲いかかります。
大判の画面に描かれた戦いの場面には迫力があり、トリケラトプスとダスプレトサウルスが力を合わせてマイプに立ち向かうところが見せ場です。
シリーズの新しい一冊で、「次はマイプを描いてほしい」という子どもたちの声に応えて生まれました。
食べる・食べられる世界の厳しさと、種類の違う恐竜が助け合う姿の両方が描かれています。
読み終えたあとはカバー裏の大きなぬり絵迷路で、もう一度マイプたちに会えます。
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『きょうりゅうたちのおやすみなさい』|ベッドの上でごねる大きな恐竜たち
寝る時間になっても眠ろうとしない子どもが、もしも恐竜だったら、どんな夜になるでしょう。
だだをこねたり、なかなかベッドに入らなかったりする恐竜の子どもたちの姿が、人間の家の子ども部屋を舞台に描かれています。
声をかけるのは人間のおとうさんとおかあさんで、部屋からはみ出しそうな恐竜と家族とが同じ画面に並ぶところも、この絵本のおかしさです。
絵のなかには恐竜の名前がさりげなく書き込まれていて、ページをめくるたびに、どの恐竜かを確かめる楽しみもあります。
ひとしきりごねたあとに訪れる「おやすみなさい」の場面が、物語の締めくくりです。
読み終えたら明かりを消して、今度はわが家の小さな恐竜に「おやすみなさい」を言う時間です。
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物語も発見も楽しめる、個性豊かな恐竜絵本
「この恐竜、知ってる!」と、ページを開くなり指をさす子もいます。
恐竜の名前や姿をひととおり覚えてくると、おなじみの恐竜たちが、いつもと違う場所や役まわりで登場する本が新鮮に映るころです。
近年は、恐竜がオーディションに挑んだり、遊園地が舞台になったり、恐竜の足もとに暮らす小さな生きものへ目を向けたりと、思いがけない切り口の絵本が次々に生まれています。
たまご探しの物語、隠れた恐竜を探す絵本、恐竜の暮らしぶりに迫る絵本と、物語と発見の配分が一冊ずつ異なるのも、この章で紹介する6冊の面白さです。
『まいごのたまご』|恐竜みんなで、たまごの親探し
強い風に吹かれて、たまごがひとつ巣から転がり落ちたところから始まるお話です。
心配した恐竜たちが集まり、ティラノサウルスやトリケラトプス、ブラキオサウルスに、翼竜のプテラノドンも加わって、親探しに力を貸します。
大きな恐竜たちが小さなたまごを囲み、どうにか家族のもとへ帰そうとするようすに、強さとは別の恐竜の顔がのぞくのが、この絵本の持ち味です。
日が傾き、夕方を迎えたころ、たまごの親がだれなのかがわかります。
親がわかる夕方の場面は、ページをめくる前にひと呼吸おいて読みたいところです。
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『きょうりゅうオーディション』|特技を競う、恐竜たちのオーディション
司会を務めるのは、全長245センチの小さな恐竜フクイベナートル。
「劇団ベナートル」の新しいお芝居に出たい恐竜たちが、オーディションの舞台で次々と特技を披露します。
首の長いブラキオサウルスは高い高いを、大きな口のティラノサウルスは歌声をと、それぞれの体のつくりを生かした芸で勝負するところが見どころです。
絵は、葉っぱや木、和紙などの模様を写しとった紙を重ねたコラージュで描かれています。
さて、新しいお芝居に選ばれるのは、どの恐竜でしょう。
司会者の蝶ネクタイの模様が、作者自身が発掘した化石を写したものだと知ると、ページの見え方が少し変わりませんか。
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『きょうりゅうかくれんぼ』|海に森に空に、隠れた恐竜を探して
海の中や森の木かげ、空の上など、絵のあちこちに恐竜たちが隠れています。
身をひそめているのは、ティラノサウルスやブラキオサウルス、トリケラトプスなど、子どもたちに人気の顔ぶれです。
大人と子どもが一緒に絵の中を探していく参加型の作りで、園児と先生が選ぶ読み聞かせ絵本の賞でも上位に入りました。
恐竜たちにまじって、思いがけない「スペシャルゲスト」もどこかに隠れていて、恐竜探しの最後にもうひと探しが待っています。
『まいごのたまご』を読んだあとに開くと、見覚えのある恐竜たちとページの上で再会できますね。
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『きょうりゅうゆうえんち』|招待状が届いた、恐竜だらけの遊園地
恐竜が大好きな男の子りゅうのもとに、ある日、見たこともない鳥から招待状が届きます。
その夜、迎えに来たプテラノドンに連れられて向かう先は、恐竜だらけのふしぎな遊園地です。
ディプロドクスの観覧車やスピノサウルスのウォータースライダーなど、恐竜たちが主役のアトラクションが次々に現れます。
見開きいっぱいの絵に100種類以上の恐竜や大昔の生きものが登場し、大きさの違いまで実際に近い縮尺で描かれた、見ごたえのある画面です。
恐竜たちと過ごすうちに、りゅうの心にも少しずつ変化が訪れます。
続編では、遊園地に新しくできたサファリのエリアが舞台になります。
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『きょうりゅうたちのあしもとで』|小さなネズミの目線でめぐる恐竜の森
この絵本で恐竜を見上げているのは、恐竜と同じ時代に暮らしていた小さなシッポネズミの家族です。
トリケラトプスの頭によじ登って遊んだり、エドモントサウルスの背中に乗って川を渡ったりと、ネズミたちの目線で恐竜の森をめぐっていきます。
ティラノサウルスにちょっかいを出す場面もあって、のんびりした冒険の中に小さな緊張が走るところです。
監修は、国立科学博物館で哺乳類の化石を研究する木村由莉さんで、かわいらしい絵の中に、恐竜と同じ時代を生きた生きものについての科学的な知見が込められています。
恐竜を足もとから見上げる、ほかではあまり出会えない視点の恐竜絵本です。
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『恐竜レッスン』|若き肉食恐竜たちの、生き抜くための授業
舞台は、白亜紀の北アメリカ。
小型の肉食恐竜ドロマエオサウルスの若い生徒たちが、コーチについて、恐竜の世界を生き抜くための知恵を学びます。
自分たちの強みを知ること、獲物の見きわめ方、賢くお腹を満たす方法とレッスンは進み、最後は本格的な狩りへの挑戦です。
ティラノサウルスやアンキロサウルス、翼竜のケツァルコアトルスなども、緻密で迫力のある絵で登場します。
物語を読み終えたら、恐竜学者・田中康平さん監修のミニ解説で、ドロマエオサウルスたちの本当の暮らしをのぞいてみるのはいかがでしょう。
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めくって遊べる恐竜のしかけ絵本
めくった先から恐竜が顔を出す一瞬を待って、ページの端に指をかけたまま息をひそめる子ども。
しかけ絵本は、話を聞くだけでなく、自分の手で恐竜に出会える本です。
恐竜が穴からのぞいたり、ページから起き上がったり、指先で掘り出されたりと、恐竜との出会い方は一冊ごとに変わります。
長いお話をじっと聞くのがまだ難しい時期にも、手を動かしながら恐竜と遊ぶ時間をつくれるのが、しかけ絵本の良さです。
飛び出すしかけには繊細な作りのものもあり、はじめは大人がページを開いて、子どもと一緒にのぞきこむ読み方が向いています。
『きょうりゅういろいろかくれんぼ』|型抜きの穴から、恐竜が顔を出す
動物や乗りものの巻で親しまれてきた「これなあに? かたぬきえほん」シリーズに、恐竜の巻が加わりました。
型抜きの穴からのぞく色と形をヒントにページをめくると、首の長いブラキオサウルスや角のあるトリケラトプス、ティラノサウルスが姿を現します。
恐竜たちはくっきりとした色と形で描かれ、絵本を見はじめたばかりの子にも、どこに何がいるのかがつかめる作りです。
めくる前に、すみかや体の特徴をヒントにして「だれかな」と問いかけながら読む楽しみ方もできます。
累計300万部を超えるシリーズの15冊目で、ほかの巻で遊んだことのある子には、おなじみのしかけで恐竜に出会えます。
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『きょうりゅう かくれんぼ!』|「もういいかい?」で始まる恐竜探し
「もういいかい?」と呼びかけてから、ページのしかけをめくり、隠れている恐竜を見つけ出す、かくれんぼ遊びの絵本です。
ティラノサウルスやトリケラトプス、ステゴサウルス、アンキロサウルスに、スピノサウルスやブラキオサウルス、翼竜のプテラノドンと、7種類の生きものたちがページのどこかに身を隠しています。
どこに隠れているのかを考えてから、しかけに手をかけてめくるまでの少しの間が、この遊びの中心です。
かくれんぼという身近な遊びの形をとっているので、恐竜の名前をまだ知らない子とも、見つける楽しさを一緒に味わえます。
「みーつけた!」と言うのは、ページをめくったお子さまの役目です。
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『とびだすえほん はっけん! きょうりゅう』|開くたびに、恐竜が紙の上に立ち上がる
15センチ四方ほどの小さな本を開くと、恐竜たちが紙の上に大きく立ち上がります。
飛び出す、のびる、広がると、しかけの動きは恐竜ごとに変わり、それぞれの体の特徴が形で伝わる作りです。
卵から生まれるステゴサウルス、石頭が自慢のパキケファロサウルス、かぎ爪をもつヴェロキラプトル、海にすむモササウルスなど、恐竜や大昔の生きものが次々と現れ、恐竜の王様ティラノサウルスも登場します。
ページはテンポよく進むお話でつながり、しかけを楽しみながら恐竜時代を冒険していく構成です。
雑誌の付録やCMのポップアップも手がけるさくらいひろしさんのしかけで、恐竜たちがページから手もとへぐっと迫ってきますよ。
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『とびだす まなべる きょうりゅう』|立体のしかけで、恐竜の「なぜ」をたどる
恐竜の赤ちゃんは、どうやって生まれてくるのでしょう。
最初の恐竜のかたちや、恐竜たちが暮らしていた場所など、恐竜にまつわる疑問を、飛び出すしかけとともにひとつずつたどっていく絵本です。
化石の発掘や恐竜の進化といった話題も取り上げられ、恐竜のいた時代を探検するようにページが進みます。
カタカナで書かれた恐竜の名前にふりがなが付いているのも、うれしい配慮です。
立体の恐竜を横や下からのぞきこむと、平らなページでは見えなかった角度の発見があるかもしれません。
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『ほれ!ほれ!きょうりゅう』|指で穴をほって、恐竜の骨を掘り出す
この絵本のページには、たくさんの穴があいています。
穴の向こうには次のページに描かれた骨の絵がのぞいていて、指で穴をほるようにしながら、化石の発掘を体験していくしかけです。
「ほれ ほれ ほら ほれ」と唱えながら土をほると、ツメやツノ、しっぽの骨が出てきて、それが何の恐竜なのかを考えながらページをめくります。
作者のアンジャリ・ゴスワミさんは古生物学者で、骨の一部から恐竜の正体に迫っていく流れには、本物の研究にも通じるおもしろさがあります。
ラップ調で読むのが訳者・大友剛さんのおすすめで、声に出すと、文章のリズムのよさがよくわかります。
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絵本の次に広がる、恐竜図鑑と遊び
絵本を読み終えたとたん、「この恐竜、何を食べていたの?」と聞かれて、答えに詰まったことはないでしょうか。
恐竜への興味が深まってくると、絵本の一場面だけでは物足りなくなり、名前や大きさ、暮らしぶりまで知りたくなる時期が訪れます。
そんなときに手もとにあると心強いのが、小さな子ども向けに作られた恐竜図鑑です。
絵本を閉じたあとの遊びの時間にも、恐竜を連れ出してみてはどうでしょう。
名前を覚える図鑑と、読み聞かせで味わう図鑑、それにかるたとパズルの2点を、絵本のあとに続けたいものとして選びました。
恐竜の世界をもっと知る図鑑
ここで紹介する2冊は、恐竜の姿と名前を見渡す図鑑と、おはなしを通して暮らしをたどる図鑑という、違う役割をもっています。
🔍『NEOスタート はじめての きょうりゅう』
「小学館の図鑑NEO」の入門版として生まれたシリーズの、恐竜の巻です。
漢字を使わないやさしい文で、約120種類の恐竜や大昔の生きものの名前と姿、特徴が紹介されています。
小さな手にもなじむ大きさで、長い文章が出てこないため、ページを指さしながら名前を覚えていける作りです。
絵本で出会ったあの恐竜は、何ページ目にいるかな?
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📖『よみきかせずかん きょうりゅう』
「図鑑を読んでとせがまれても、どこを読めばいいのかわからない」という保護者の声から作られた、読み聞かせのための図鑑です。
見開きの大きなイラストで恐竜の形を観察したあと、おはなしでその恐竜の暮らしを思い描くという流れで、図鑑の知識とおはなしの楽しさが一冊の中でつながっています。
「ティラノサウルスはどうして強いの?」といった子どもの素朴な疑問にも、やさしい言葉で答えてくれるのがうれしいところです。
国立科学博物館名誉研究員・真鍋真さんの監修による内容を、恐竜ごとのおはなしとして読み進められる構成です。
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📘 絵本で出会った恐竜の名前や特徴をもっと詳しく知りたくなったときは、恐竜図鑑のおすすめも参考になります。
恐竜の世界を遊びでも楽しむグッズ
絵本や図鑑で親しんだ恐竜たちと、手を動かして遊べる2点です。
『講談社の動く図鑑MOVE 最強恐竜かるた』
「講談社の動く図鑑MOVE 恐竜」の躍動感あるイラストが、そのまま札になっています。
名前を伏せて特徴だけを読み上げる「博士モード」は、体のつくりや暮らしぶりを手がかりに、どの恐竜かを推理して札を取る、少し手ごわい遊び方です。
恐竜にくわしい子ほど有利になるので、家族で遊ぶと、子どもが大人に恐竜を教える側に回ることもあります。
読み札の裏の恐竜データは、博士モードに挑む前のこっそり予習にも使えそうですね。
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『かわいい恐竜 CUBE 2X2』
5センチ角のキューブをくるくる回して、6つの面それぞれに恐竜の絵柄をそろえていきます。
絵柄は、ティラノサウルスなど4種の恐竜と、翼竜のプテラノドン、海にすむ爬虫類のモササウルスの6種類です。
大人と一緒に、まずは1面の絵柄を探しながら回してみる遊び方もあります。
見た目はシンプルでも、すべての面をそろえようとすると奥の深いパズルです。
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まとめ|恐竜絵本が見せてくれる、恐竜のもうひとつの顔
恐竜絵本を並べてみると、恐竜が「強くて大きな生きもの」としてだけ描かれているわけではないのが、おもしろいところです。
たまごの親探しに力を貸したり、寝る前にごねたり、種類の違う仲間と力を合わせたりと、絵本の中の恐竜たちは、ときに子どもたち自身によく似た顔を見せます。
その一方で、今回紹介した本の中には、古生物学者が作者や監修者として関わる作品もあります。
化石からわかってきた恐竜の姿や暮らしが物語の中に息づいているのも、ここで紹介した本に共通する魅力です。
遠い昔の恐竜たちが、寝る前のひとときや遊びの時間にいまの子どもたちのすぐそばにいるというのは、絵本だからこそかなう出会いなのかもしれません。
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