クリスマスが近づくと、サンタを待つ気持ちや、きらめく飾りを見つめる時間を絵本でも楽しみたくなりますよね。
赤ちゃんは顔や色、繰り返しにふれ、幼児期には仕掛けや物語の世界へ。
小学生になると、クリスマスに込められた願いや、人を思う心にも目が向きます。
同じ年齢でも、手を伸ばす一冊は子どもによってさまざまです。
今回は、年齢をひとつの目安に、いまの興味や家庭での読み方に合うクリスマス絵本を紹介します。
お子さまの心が動く一冊とともに、クリスマスを待つ時間を楽しみましょう。
クリスマス絵本の選び方とおすすめ早見3冊
表紙にサンタやツリーが描かれていても、ページを開いた先にある楽しみは一冊ずつ異なります。
仕掛けにふれる時間、繰り返しの言葉を親子で重ねる時間、物語の余韻をゆっくり味わう時間。
「どんなふうに読みたいか」を思い浮かべることが、一冊を選ぶ手がかりになります。
年齢と物語の長さ、絵本ならではの楽しみ方という二つの視点から、選ぶ目安を見ていきましょう。
年齢と物語の長さを目安に選ぶ
選ぶ際の参考として、年齢ごとの楽しみ方と物語の長さを整理しました。
🎄 0歳~1歳:顔や色を目で追い、短い言葉や繰り返しの音にふれる絵本
❄️ 2歳頃:型抜きや探し絵に参加しながら、短い展開を楽しむ絵本
🎄 3歳~4歳:仕掛けを動かし、出来事のつながりも追える物語
❄️ 5歳~6歳:登場人物の気持ちを受け取り、想像や問いを広げる作品
🎄 小学生:細かな描写を読み込み、物語に込められたテーマを考える作品
年齢は、楽しみ方の変化を知るためのおおよその目安です。
絵を見る時間や言葉への反応には個人差があるため、同じ年齢でも前後の段階に挙げた絵本が合うことがあります。
しかけ・定番・物語の深さから選ぶ
年齢に加えて、絵本を開いたときにどのような時間を過ごしたいかも、選ぶポイントになります。
🎄 仕掛けに参加して楽しむ
ページをめくる、隠れたものを探す、形の変化を見るなど、手や目を動かしながらクリスマスの世界にふれられます。
🎄 定番の物語を親子で味わう
長く読み継がれてきた作品には、毎年の読書を家族の思い出として重ねていける魅力があります。
🎄 物語の奥にあるテーマを考える
サンタの存在やクリスマスの意味、人を思う気持ちなど、読み終えたあとにも話が続く作品です。
仕掛け、定番、物語の深さのうち、家庭で楽しみたい時間に近いものから選んでみましょう。
迷ったときのクリスマス絵本おすすめ早見
顔と繰り返し、仕掛けと物語、読み込む楽しさ。
年齢と読書体験の違いがひと目で分かるように、入口となる3冊を選びました。
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フェルトをめくって遊ぶ赤ちゃんに
『クリスマス いないいないばあ!』
カラフルなフェルトをめくると、ゆきだるまやサンタさんが「ばあ!」。
赤ちゃんの手が伸びる、くり返しの遊びです。
年齢目安:0歳~1歳
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しかけをのぞき、先を予想したい子に
『まどから おくりもの』
窓から見える姿を手がかりに、サンタさんの贈り物を予想するしかけ絵本。
ページをめくるたび、愉快な勘違いが明らかになります。
年齢目安:3歳~4歳
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幻想的な物語に浸りたい小学生に
『急行「北極号」』
クリスマス・イブの夜、急行「北極号」に乗った少年は北極点へ。
幻想的な旅の先に、「信じること」の静かな余韻が残る物語です。
年齢目安:小学生
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📘 クリスマスプレゼントとして贈る一冊を探しているときは、クリスマスプレゼントにおすすめの絵本も参考になります。
0歳~1歳におすすめのクリスマス絵本3冊
0歳~1歳のころは、一冊を通して物語を追うよりも、目に留まった絵を見たり、短い言葉の響きを聞いたりする読み方が中心です。
クリスマス絵本では、顔の表情、見つける遊び、はっきりした色や光沢が、本と出会うきっかけになります。
読み方をひとつに決めず、その日の反応に合わせて、気になるページを何度でも楽しめる本を選びました。
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『クリスマス いないいないばあ!』|フェルトをめくって「ばあ!」を楽しむ
雪だるまやサンタさんが、カラフルなフェルトの向こうにかくれています。
「いないいない……」とフェルトをめくると、こちらを向いた顔が「ばあ!」。
同じ言葉と動きを繰り返しながら、次の「ばあ!」を一緒に待つ時間も遊びのひとつです。
最後に待っているのは、鏡に映る赤ちゃん自身。
読み手の声と赤ちゃんの表情が重なり、クリスマスの読み聞かせがそのまま遊びになります。
まだ「もう一回」と言えない赤ちゃんも、フェルトへ伸びる手がアンコール。
はじめてのクリスマスの読み聞かせにも選びたい絵本です。
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『ぴよぴよどーこだ? メリークリスマス』|ひよこはどこ?親子で見つけるクリスマス
クリスマスツリーや雪だるま、靴下、リースが並ぶ絵の中に、小さなひよこがかくれています。
「ぴよぴよ、どーこだ?」の問いかけに続くのは、「いたいた、いたね」のうれしい答え。
0歳のうちは、大人が指さす先を目で追うことから。
自分で探すようになったら、同じページをもう一度開いて答えを確かめる楽しみも。
見つけるたびに「いたね」と声を重ねる、赤ちゃんとのやりとりが主役の探し絵です。
見つけるのは、ひよこだけではありません。
いつの間にか大人より先に指さす、小さな成長にも出会えます。
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『きらきら ぴかぴか メリークリスマス!』|色と光でクリスマスを眺める
ページを開くと、はっきりとした色のクリスマスモチーフが、ホログラムの光とともに目に飛び込んできます。
視力が発達の途中にある乳児期を意識し、強い色とぴかぴか光る絵を取り入れた知育絵本です。
本をゆっくり傾ければ、光の当たり方で輝きが動き、同じページにも違う表情が生まれます。
言葉を聞く日も、絵をじっと見る日も。
赤ちゃんの視線を追いながら、クリスマスの色と光を一緒に眺められます。
まだお話を追わない赤ちゃんにも、光はちゃんと届きます。
本を傾けるだけで始まる、目で読むクリスマスです。
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2歳におすすめのクリスマス絵本4冊
型抜きの向こうにある形を当てたり、隠れたサンタを探したり。
2歳ごろになると、自分でページをめくり、見つけたものを指さし、耳に残った言葉をまねるなど、絵本への関わり方が少しずつ広がります。
形や色を使った遊びに加え、短い物語を聞く楽しさにもふれられる時期です。
じっくりお話を聞く日にも、手を動かして遊びたい日にも、クリスマス絵本がそれぞれの時間に寄り添います。
『クリスマスのかくれんぼ』|型抜きの形から答えを想像する
ページに開いた形をのぞき、「これは何かな?」と考えるところから始まります。
めくった先に現れるのは、ツリーやトナカイなど、クリスマスを彩るものたち。
見えていた一部分がひとつの絵に変わる瞬間に、予想する面白さと答えを知る喜びが重なります。
形を指でなぞったり、知っている名前を声に出したりと、2歳の「見つけた」を親子で分かち合える絵本です。
正解より面白いのは、めくる前のひと言。
「何に見える?」と聞けば、思いがけない答えに出会うことも。
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『ボード・ブック コロちゃんのクリスマス』|コロちゃんと準備の一日をたどる
子犬のコロちゃんは、ママと一緒にクリスマスの準備に大忙しです。
プレゼントを包み、ツリーを飾りながら、家の中をクリスマスらしく整えていきます。
しかけをめくると現れるのは、コロちゃんが気にしていたものや、その先の出来事。
準備でにぎわう時間から、サンタクロースを待つ夜へ。
厚みのあるページを何度も開きながら、コロちゃんと一緒にクリスマスを迎える気分を味わえます。
クリスマスは、待つ時間まで楽しい。
飾りつけを始める日に開けば、コロちゃんの忙しさがわが家の準備にも重なります。
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『サンタさん どこにいるの?』|仕掛けを動かしてサンタを見つける
きょうはクリスマス。サンタさんは、どこにいるのでしょう。
矢印に沿ってしかけを動かすと、隠れていたサンタさんがひょっこり現れます。
自分の手で絵を変え、「いた!」の瞬間を何度でも繰り返せるのが、この本のおもしろさです。
8ページの短い展開に、探す期待と現れたときの驚きがぎゅっと詰まっています。
サンタさんを登場させるのは、子どもの指。
自分でつくった「いた!」だから、何度でも繰り返したくなります。
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『さんかくサンタ』|まる・さんかく・しかくでクリスマスを描く
サンタはさんかく、背中の袋はまる、おうちはしかくです。
三つの形が組み合わさり、プレゼントや眠っている男の子へと姿を変えていきます。
声に出せば、「さんさんさんかく」「まんまるふくろ」と弾むようなリズム。
絵具やクレヨン、パステルなどで仕上げた12色の色紙を、一枚ずつ手で切り貼りして作られています。
鮮やかな色の奥に、手仕事ならではのあたたかな質感が残る絵本です。
まる・さんかく・しかくの三つだけで、クリスマスはこんなに豊かになる。
子どもにも大人にも、形の面白さを見せてくれます。
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3歳~4歳におすすめのクリスマス絵本5冊
「サンタさんはいつ来るの?」「クリスマスってなあに?」 3~4歳ごろには、季節の行事に「どうして?」や「次は?」が重なる場面も増えてきます。
仕掛けの先を想像したり、登場人物と一緒にクリスマスの準備を進めたりと、物語への関わり方も一段深くなる時期です。
ここでは、仕掛けと物語を一緒に楽しむ本、仲間と準備する物語、クリスマスの由来や待つ時間にふれる作品を紹介します。
『まどから おくりもの』|窓の向こうを予想して物語を楽しむ
サンタさんは、窓からちらりと見えた姿を頼りに、その家へのプレゼントを選びます。
ところが、穴あきの窓が見せていたのは、部屋の中のほんの一部分。
動物の姿だと思った形も、ページをめくれば別の絵へと変わり、サンタさんの勘違いが明らかになります。
「今度は合っているかな」と先を考えるうちに、読み手も贈り物配りの仲間入り。
見えているものだけではわからないおかしさを、しかけと物語の両方で味わうロングセラーです。
最初は窓にだまされ、次はサンタさんより先に見破る側へ。
結末を知ってからもおもしろい、しかけ絵本です。
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『ぺぺとココ クリスマスのもみのき』|みんなの飾りでツリーを完成させる
ぺぺとココがもらったのは、クリスマスツリーの飾りでした。
ふたりが選んだのは、その飾りをつける本物のもみの木。
家へ運ぶと、友だちが思い思いの飾りを持って集まってきます。
飾りが増えるたび、少しずつ華やかになっていくツリー。
みんなでひとつのものをつくるうれしさが、にぎやかな絵から伝わります。
飾りは、同じでなくていい。
色も形もばらばらだからこそ、みんなでつくったツリーになります。
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『しかけえほん クリスマスって なあに』|仕掛けとともにクリスマスの始まりを知る
静かな夜、羊飼いたちが羊の番をしているところから物語は始まります。
空に現れた星に導かれ、東方の三博士も贈り物を手に旅へ。
たどり着いた馬小屋では、イエス・キリストが生まれたばかりです。
中央に開いた穴は、ページをめくるたび、物語を導く星へ少しずつ近づく窓のよう。
ディック・ブルーナの明快な絵とともに、キリスト教に伝わるクリスマスの物語を親子でたどれます。
サンタさんやプレゼントだけではないクリスマスを、子どもの手の中へ。
祝いの始まりにある物語と、やさしく出会えます。
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『ぐりとぐらのおきゃくさま』|大きな足跡の先を追う
ぐりとぐらは、雪の上に自分たちよりもずっと大きな足跡を見つけます。
跡を追った先は、なんとふたりの家。
玄関の赤いコート、暖炉の前の手袋と靴下、部屋の隅の大きな袋――持ち主の姿だけが見当たりません。
家じゅうを探すうち、台所からカステラを焼く甘い匂いが漂ってきます。
その先に待つのは、大きなケーキを囲む、にぎやかなクリスマス。
何十年たっても、大きな足跡は子どもを物語の先へ連れていく。
1967年から読み継がれる、クリスマスのロングセラーです。
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『クリスマスのふしぎなはこ』|箱の中で近づくサンタを待つ
クリスマスの前の日、男の子が床下で見つけたのは、小さな箱でした。
ふたを開けると、中にはまだ遠くにいるサンタさんが見えます。
箱をのぞくたびに現れるのは、森を走り、北の町を抜け、男の子の町へ近づいてくる姿。
ごはんを食べ、お風呂に入り、布団へ向かういつもの時間のかたわらで、箱の中だけが刻々と動いていきます。
「もう来たかな」と待つ気持ちを、眠りにつく直前までそっと抱えていられる物語です。
サンタさんは、どこかで今もこちらへ向かっている。
クリスマス・イブの「まだかな」を、眠るまでの物語に変えてくれます。
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5歳~6歳におすすめのクリスマス絵本5冊
プレゼントを配り終えたサンタは、どんな朝を迎えるのでしょう。
煙突のない家にはどうやって入り、「本当にいるの?」という問いにはどんな答えがあるのでしょうか。
5歳~6歳向けのクリスマス絵本には、楽しい物語の奥に、想像することや人を思うことへつながる作品があります。
ここでは、働くサンタの姿、自由に広がる仮説、喜びを分かち合う心を描いた5冊を取り上げます。
『さむがりやのサンタ』|ぶつぶつ言いながら働くサンタの一日
「やれやれ、またクリスマスか!」と目を覚まし、寒さにぶつぶつ言いながら支度に取りかかるサンタ。
食事をすませ、トナカイの世話をし、そりにプレゼントを積み込む姿には、魔法の存在というより、忙しく働く大人のような現実味があります。
雪や煙突に文句を並べても、子どもたちへの配達は最後まできちんと果たすところが、なんとも律儀です。
帰宅後は温かいお風呂に入り、ビールとたっぷりのごちそうで、ようやく自分の時間を楽しみます。
気難しさの奥にやさしさがにじむ、ひと味違ったサンタの姿が魅力です。
夢を届けるサンタにも、仕事の前後には暮らしがある。
魔法の裏側まで見せるから、このサンタは妙に忘れられません。
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『おばけのキルトの すてきなクリスマス』|見つけた喜びを友だちへ運ぶ
薄いシーツのおばけたちは、寒い冬になると外へ出られません。
けれども、厚いパッチワークでできたキルトにとって、雪の夜は気持ちよく飛べる季節です。
人間の町へ出かけたキルトは、色とりどりの灯りや、楽しそうにお祝いする人々の姿に目を奪われます。
この景色を友だちにも届けようと、吹雪で落ちた大きな枝を家へ運び、みんなで飾りつけることに。
自分にできることから、同じ楽しさを分け合う場所をつくる。その思いやりが、静かな冬景色をやさしく照らします。
同じ飾りがなくても、同じように祝わなくてもいい。
キルトがつくるのは、おばけたちにぴったりのクリスマスです。
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『サンタクロースって ほんとに いるの?』|子どもの問いからサンタの本質を考える
「煙突がなくても入れるの?」「どうしてほしいものがわかるの?」
お風呂で始まった子どもたちの質問は、外に出てからも次々に続きます。
両親が返すのは、仕組みを言い切る説明ではなく、子どもの想像を受け止めながら考えた言葉です。
「子どものほしがっているものがわかるひとだけがサンタになれる」という答えから浮かぶのは、贈る相手をよく見つめ、その喜びを願う人の姿。
いるかいないかだけで終わらず、「サンタとは誰なのか」を親子で話したくなる絵本です。
煙突や鍵、贈り物をめぐる親子の問答。
その先に、贈る相手を知り、喜びを願う人としてのサンタが見えてきます。
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『サンタさんは どうやって えんとつを おりるの?』|思いつく限りの仮説を楽しむ
大きな体のサンタさんは、細い煙突をどうやって通り抜けるのでしょう。
ベルトをぎゅっと締める、ねずみほど小さくなる、ぺたんこになってドアの下を通る――考えは、もっともらしいものから大胆な空想へ飛び移っていきます。
水道の蛇口からにゅるりと出てくる案まで現れても、どれが正解かは最後まで決まりません。
ジョン・クラッセンのとぼけた絵を眺めながら、「ほかにもあるかも」と親子で想像を足したくなる作品です。
「いる」と信じる心も、「どうして?」という問いも、この本は置き去りにしません。
想像を壊さず、親子でサンタを考える言葉が見つかります。
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『はじめてのクリスマス』|いつも贈るサンタへ特別な一日を
世界中にプレゼントを配り終えたサンタは、家に帰って眠り、翌日にはまたおもちゃ作りへ――それが毎年のクリスマスでした。
「それだけ?」と驚いたしろくまをきっかけに、エルフたちはサンタのための一日を計画します。
ドーナツを囲む朝食、ツリー選び、ライトの飾りつけ、アイシングクッキー作り。
いつもの仕事へ戻ろうとしていたサンタも、初めての過ごし方に少しずつ夢中になっていきます。
いつも誰かを喜ばせてきた人が、今度は仲間に祝ってもらう。その楽しさが、にぎやかな笑いとともに広がる物語です。
いつも贈る側のサンタへ、今度はみんなから特別な一日を。
ありがとうの気持ちが、クリスマスの喜びになって返ってきます。
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小学生におすすめのクリスマス絵本5冊
クリスマスの夜を走る列車、サンタの工房、戦場に訪れたつかの間の静けさ。
小学生の読書では、季節の物語を味わうことに加え、「信じること」や「働くこと」、「平和とは何か」へと考えを深める本にも出会えます。
絵の細部を読み込み、自分の力で物語をたどり、ときには現実の社会へ目を向ける。
そんな読書の広がりをもつ5冊です。
読み終えたあとに残る問いや、誰かと交わしたくなる言葉へと、クリスマスの読書がゆっくり続いていきます。
『急行「北極号」』|北極への旅から「信じること」を考える
クリスマス・イブの夜、少年の家の前に、北極点へ向かう急行「北極号」が止まります。
列車に乗り込んだ子どもたちが、雪深い森や山を越え、サンタクロースの待つ「世界のてっぺん」へ向かう一夜の旅。
そこで少年が贈り物に選んだのは、サンタのそりについた銀の鈴でした。
光と影を緻密に描いた絵は、その出来事を夢とも現実とも言い切れない境に置き、鈴の音が聞こえるかどうかに「信じること」の意味を重ねます。
成長とともに変わっていくものと、それでも心に残り続けるものを、静かな余韻の中で考えたくなる作品です。
子どものときに聞こえた鈴は、大人になっても鳴るのか。
読む年齢が変わるたび、銀の鈴の意味も変わる物語です。
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『ちいさなクリスマスツリー』|家族を喜ばせる飾りを探しに
クリスマス・イブ、貧しい農家のお父さんが子どもたちのために見つけてきたのは、小さなもみの木でした。
お母さんが焼いた茶色いクッキーで飾られたもみの木は、きらきら光る星やおもちゃを加えて、家族をもっと喜ばせたいと願います。
そして、植木鉢から根を抜き、クッキーを枝に下げたまま雪の森へ。
さまざまな出会いを重ねながら進む冒険には、ひとつの願いが物語を動かしていくおもしろさがあります。
挿絵を手がかりに62ページを読み進める経験が、絵本から少し長い物語へ向かう橋となる絵物語です。
飾られるのを待たず、家族のために自分で森へ出るもみの木。
小さな主人公の大きな決心が、62ページを引っぱります。
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『サンタクロースと小人たち』|一年をかけて贈り物を届ける仕組みを読む
フィンランド北部の山あいには、サンタクロースと何百人もの小人、トナカイが暮らす秘密の村があります。
世界中から届く手紙の整理、おもちゃや本作り、包装、配達――クリスマスへ向かう仕事だけでなく、小人の学校や夏の暮らしまでが見開きいっぱいに広がります。
文章を読み終えてから絵へ戻ると、誰がどこで何をしているのか、本文の外にある小さな物語が次々に見つかります。
サンタの不思議を説明するだけでなく、大勢の仕事がつながって贈り物が届くまでを、何度も行き来しながら読める絵本です。
去年は気づかなかった小人が、今年は見つかる。
細部を読む楽しさが、クリスマスのたびに増えていく絵本です。
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『しごとをなくしたサンタさん』|効率だけでは測れない仕事の価値
サンタの段取りに不満をもったひとりの小人が、プレゼントを自動で届ける宅配飛行船を発明します。
サンタと飛行船は、三つの課題を通して、どちらがうまく仕事をこなせるか競うことになりました。
速さと正確さでは機械が力を発揮する一方、予定どおりに進まない場面では、経験をもつサンタの判断も欠かせません。
新しい技術と昔ながらの方法をただ対立させず、それぞれの得意をどう組み合わせるかまで、ユーモアとともに描いた物語です。
もしサンタの仕事まで自動化されたら――。
機械か人かの二択で終わらず、力を合わせる道まで見せてくれます。
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『ちいさいフクロウとクリスマスツリー』|大都会へ運ばれた小さな命を追う
森の大きな木で暮らしていた小さなフクロウは、木の穴に入ったまま、ニューヨークへ運ばれてしまいます。
その木は、ロックフェラー・センターを飾るクリスマスツリーになる予定でした。
4日間も飲まず食わずで弱っていたフクロウを見つけたのは、木を運んだ作業員です。
保護された小さな命が少しずつ力を取り戻し、再び森へ帰るまでを、2020年に実際に起きた出来事をもとに描いています。
華やかなクリスマスツリーの裏側から、身近な自然と、ひとりの行動が命を救うことへ目を向ける実話絵本です。
大きなクリスマスツリーの中に、たった一羽の小さな命。
見つけて、助けて、森へ返した人の行動まで心に残る実話です。
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クリスマス絵本についてのよくある質問
クリスマス絵本を前にすると、「赤ちゃんにはまだ早い?」「12月のいつから読む?」と、選び方以外にも小さな迷いが出てきます。
きょうだいで一緒に読みたいときや、サンタへの質問が増えたときには、その家庭に合う読み方も考えたいところです。
ここでは、家庭でクリスマス絵本を楽しむときによく挙がる4つの疑問に答えます。
クリスマスの絵本は何歳から楽しめますか?
クリスマスの絵本は、0歳から楽しめます。
赤ちゃんには、顔やはっきりした色、短い言葉の繰り返しがある絵本を選ぶと、物語を理解する前でも、声や絵にふれる時間を一緒に味わえますよ。
年齢表記は目安として、絵を見つめる、ページに手を伸ばす、同じ場面を喜ぶといった、お子さまの反応を大切にしたいですね。
クリスマスの絵本はいつごろから読み始めるとよいですか?
11月後半から12月初めに読み始めると、クリスマスを待つ時間も物語と一緒に楽しめます。
ツリーを飾った日から読む、アドベントに合わせて少しずつ開く、寝る前の一冊に加えるなど、家庭の過ごし方に合わせて取り入れてみましょう。
決まった開始日はないため、街の飾りやサンタに関心を示したときも、自然な読み始めのタイミングですよ。
きょうだいで年齢が違う場合は、どう選べばよいですか?
きょうだいで一緒に読むなら、それぞれが別の楽しみ方を見つけられる本を選ぶと◎。
年下の子は絵や言葉の繰り返しを楽しみ、年上の子は物語の展開を予想したり、細かな描写を見つけたりするなど、同じ本でも注目するところはさまざまです。
一冊に合わせるのが難しいときは、交代で一冊ずつ選び、家族で読む時間を分けてもよいですね。
サンタクロースについて質問する子には、どんな絵本が向いていますか?
子どもの疑問と同じ問いが描かれた絵本を選ぶと、そのまま親子の会話へつなげられます。
「本当にいるの?」「どうやって家に入るの?」など、存在や仕組みを扱う作品には、ひとつの答えを示す本と、自由な想像を広げる本があります。
子どもが何を知りたがっているのかに耳を傾け、その問いを一緒に楽しめる一冊を選びたいですね。
年齢に合ったクリスマスの絵本で季節の読書を楽しもう
選んだ絵本は、その年のクリスマスを彩るだけでなく、翌年に開けば、お子さまが夢中になった姿まで連れてきてくれます。
思わず笑った場面や、読み終えたあとに交わした言葉も、その本と結びついた大切な思い出に。
「もう一回読んで」と開かれるページには、その子が見つけたクリスマスの喜びが宿っています。
このクリスマスも、お子さまの心に残るすてきな絵本に出会えますように。
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