屋台の明かり、金魚すくい、夜空にひらく花火。
夏祭りには、子どもの目がぱっと動く場面がいくつもあります。
絵本で先に出会っておくと、当日のにぎわいや、帰ってきたあとの余韻も親子の会話に残せそうですね。
今回取り上げるのは、縁日、花火、夜のお祭り、おばけの出てくる絵本。
夏の夜に開きたくなる一冊を、親子で探してみませんか。
夏祭り絵本の選び方とおすすめ早見
屋台の前で立ち止まる。
花火の音に顔を上げる。
ちょうちんの明かりを見ながら、夜の道を歩く。
夏祭りの絵本は、お子さまが楽しみにしている場面から選ぶと、手に取る本が見えてきそうです。
この章では、屋台・花火・夜のお祭りを入口に、選ぶときのポイントを整理します。
あわせて、はじめに見ておきたい3冊を早見で紹介します。
夏祭り絵本を選ぶときのポイント
夏祭りの絵本は、お子さまがどの場面に反応しているかを見ると、選ぶ方向が決まります。
今の興味に近い本を読むと、夏祭りの前もあとも親子の会話がはずみそうですね。
・金魚すくい、りんごあめ、夜店が気になる
→ 屋台や縁日のにぎわいが描かれた絵本
・花火の音や光を楽しみにしている
→ 夜空の色、花火の広がり、見上げる時間を味わえる絵本
・浴衣、ちょうちん、神社のお祭りが好き
→ いつもの町が少し違って見える、夜のお祭りの絵本
・おばけや妖怪を少し怖がりながら見たがる
→ 怖がらせすぎず、不思議さを楽しめる夏の絵本
・夏祭りのあとも季節の絵本を読みたい
→ 夏の空気、水遊び、家族で過ごす時間へ広がる絵本
夏祭りの絵本|場面別に選ぶ早見3冊
屋台、花火、夜のお祭り。
お子さまが楽しみにしている場面から選ぶと、夏の夜に開きたくなる一冊が見えてきます。
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屋台・縁日を楽しむ
『きんぎょだいさくせん』
金魚すくいのお店で店番をするのは、すくわれる側の金魚たち。
屋台のにぎわいや金魚すくいの楽しさを、少しユーモラスな視点からのぞける夏絵本です。
年齢目安:3〜6歳
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花火を楽しむ
『こんやは はなびたいかい』
動物たちと一緒に、夜空へ上がる花火を見上げる絵本です。
花火大会を待つ時間や、暗い空に色が広がる瞬間を、親子でゆっくり味わえます。
年齢目安:3〜6歳
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夜のお祭りを楽しむ
『なつやすみ』
昼の遊びから、夜の神社のお祭りへ。
家族で過ごす夏の一日をたどりながら、ちょうちんの明かりや夜のおでかけの特別感まで楽しめる絵本。
年齢目安:4〜7歳
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屋台・縁日の絵本|食べものや金魚すくいから楽しむ
夏祭りで、子どもの足が止まりやすいのは、金魚すくいや屋台の前かもしれません。
水の中を動く金魚、並んだ食べもの、夜店の明かり。
まだお祭り全体を言葉で説明できない年齢でも、目の前にあるものからなら、縁日のにぎわいを受け取れます。
この章では、屋台や金魚すくいを入口に、夏祭りの空気を絵から楽しめる絵本を紹介します。
【3歳〜6歳】『きんぎょだいさくせん』|金魚たちの店番で屋台を見る
『きんぎょだいさくせん』は、風邪をひいた金魚すくいの店主さんに代わって、でめきんのめめたたちが店番をする夏祭りの絵本です。
ぽいを持つ子どもたち、ゆれる水、屋台のにぎわい。
金魚すくいを外から眺めるだけでなく、金魚たちがどうお客さんを迎えるのかを見るおもしろさがあります。
お祭りに行く前に読むと、金魚すくいの屋台を見つけたとき、子どもの目線が水の中へ向かうかもしれません。
帰ってきたあとも、「あそこに金魚がいたね」と、夏祭りの一場面を親子で思い出せます。
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金魚すくいを見つけたあとに、水の中では何が起きているのかを親子で想像したくなる絵本です。
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【3歳〜6歳】『えんにち』|夜店の明かりと人の流れを絵でたどる
『えんにち』は、兄妹が神社へ出かけ、縁日の準備から夜店のにぎわいまでを絵でたどる絵本です。
綿菓子、いか焼き、お好み焼き、金魚売り。道に並ぶ屋台の前で、人の足が止まり、子どもの視線が動いていきます。
ほとんど文字がない分、ページのすみずみまで見ながら、親子で気づいたものを言葉にできるのが魅力です。
日が暮れて、明かりの下に人が集まる時間。
夏祭りへ行く前にも、帰ってきたあとにも、縁日の空気をもう一度たどれます。
屋台の列、人の流れ、夜店の明かり。
文字に急かされず、縁日のにぎわいを絵の中から拾えます。
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【3〜5歳】『やたいのおやつ』|屋台の食べものを「どれにする?」と選ぶ
『やたいのおやつ』は、ずらりと並んだ屋台のおやつを、お祭り気分で選んでいく絵本です。
りんごあめ、たいやき、かき氷、わたあめ。
実物を見ながら色鉛筆で描かれた食べものは、つやや冷たさまで手に取るよう。
「どれにする?」と親子で話しながらページをめくると、屋台の前で迷う時間まで楽しくなります。
お祭りの前にも、帰ってきたあとにも、食べものの記憶を親子で味わえる一冊です。
りんごあめ、たいやき、かき氷。
屋台の前で「どれにする?」と選ぶ時間まで、親子で味わえます。
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花火の絵本|音・色・夜空を親子で味わう
屋台のにぎわいから少し離れると、夏祭りの楽しみは夜空へ移ります。
大きな音に驚く子もいれば、ぱっと広がる色を黙って見上げる子もいるでしょう。
花火の絵本では、暗い空に光が開く瞬間や、見上げている表情まで味わえます。
花火大会の前に読むと、夜空を待つ時間が少し楽しみに変わります。
帰ってきたあとなら、音や色の記憶を親子でもう一度たどれます。
【3歳〜6歳】『こんやは はなびたいかい』|動物園から花火の夜を見上げる
『こんやは はなびたいかい』は、川の向こうで開かれる花火大会を、動物園の動物たちがそれぞれに見ている絵本です。
花火の音に驚く動物もいれば、寝ころんで見物する動物、音に合わせて遠吠えする動物もいます。
夜空に花火が開くたび、動物たちの表情やしぐさが少しずつ変わっていくところが楽しい一冊。
花火を「きれいなもの」として眺めるだけでなく、音にびっくりしたり、じっと見上げたりする反応まで親子で追えます。
花火大会の前に読むと、当日の大きな音や暗い空も、絵本で見た動物たちの姿と重ねて話せそうです。
花火の音に驚く動物、じっと見上げる動物。
夜空を見ながら、いろいろな反応を親子で追えます。
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【4歳〜7歳】『ひみつのはなび』|音・色・夜空を親子で味わう
『ひみつのはなび』は、そろそろ眠ろうとした夏の夜、突然始まった花火大会へ家から飛び出す絵本です。
夜空のような布に、針と糸で花火が浮かび上がります。
大きな音や人混みよりも、暗い空に色がひらき、消えていく時間をじっくり見つめる作品です。
華やかな打ち上げ花火のあとに残る、少し静かな余韻。
花火大会の迫力だけでなく、夏の夜の色や空気まで親子で味わえます。
にぎやかな花火のあと、暗い空に色がひらいて消える時間まで、刺繍の絵で静かに味わえる一冊。
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夜のお祭り・盆踊りの絵本|いつもと違う夏の空気を楽しむ
夕方までの町と、夜のお祭りの町は、同じ場所でも少し違って見えます。
浴衣の袖、ちょうちんの明かり、遠くから聞こえる太鼓の音。
ふだん歩いている道が、お祭りの日だけ特別な場所に変わることがあります。
夜のお祭りを描いた絵本では、屋台や花火だけでは拾いきれない、夏の夜の空気まで味わえます。
家族で出かける前にも、帰ってきたあとにも、その日の景色をもう一度たどれる絵本を見ていきましょう。
【3歳〜7歳】『なつやすみ』|夏の一日が夜のお祭りへ続いていく
『なつやすみ』は、いとこの家族が遊びに来た朝から、夜の神社のお祭りまでを描く絵本です。
プール、そうめん、昼寝、スイカ。昼間の明るい時間が続いたあと、浴衣に着替えて出かける夜がやってきます。
金魚すくいに夢中になったこうたくんのまわりには、屋台の明かりと人の流れが広がります。
観音開きの場面いっぱいに描かれたお祭りのにぎわい。
夏祭りだけを切り取らず、家族で過ごした一日の終わりに夜のおでかけがあることまで味わえる絵本です。
昼の遊びから夜の神社のお祭りへ。
家族で過ごす夏休みの一日が、満ち足りた読後感につながります。
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【3歳〜6歳】『もぐらけんせつ ぽんぽこでらのおまつり』|お祭りの準備と働く車を楽しむ
『もぐらけんせつ ぽんぽこでらのおまつり』は、ぽんぽこ寺のお祭りを前に、壊れた橋を急いで建設するもぐらたちの絵本です。
和尚さんが泣きながら助けを求めに来て、もぐらけんせつのみんなは川に橋をかける仕事へ向かいます。
ショベルカーやクレーン車、ポンプ車、パイルドライバーまで登場し、工事の場面にも見どころがあります。
橋ができていく時間の先に、お祭りのにぎわいが待っている構成。
屋台や花火とは違う角度から、夏のお祭りを支える仕事まで見られる一冊です。
ショベルカーやクレーン車が橋をかける先に、お祭りの明かりが待っている──重機好きの子に刺さる展開です。
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📘 夏の絵本を読書感想文にもつなげたいときは、夏休みの読書感想文におすすめの絵本も参考になります。

おばけ・不思議なお祭りの絵本|少しこわい楽しさも味わう
夏の夜には、明るい屋台や花火だけではない楽しみもあります。
暗がりの向こうから、何かが出てきそう。おばけなのに、どこかかわいい。
こわいと言いながら、もう一度ページを見たくなる。
おばけや妖怪が出てくるお祭りの絵本は、夏の夜のどきどきを、親子で笑えるくらいの近さにしてくれます。
こわがらせるためではなく、少し不思議な世界をのぞく気持ちで開きたい絵本です。
【2歳〜4歳ごろ】『おまつりおばけ』|色をぬられたおばけたちと夜へ出かける
『おまつりおばけ』は、お祭りに行く途中で捕まったおばけの子どもたちが、ペンキでいろいろな色にぬられてしまう絵本です。
白いおばけが赤や青、黄色に変わっていく場面には、こわさよりも「次は何色?」と見たくなる楽しさがあります。
せなけいこさんの貼り絵の輪郭が、おばけをこわい存在だけで終わらせません。
小さな判型と22ページの短い展開。
夜のお祭りに出てくるおばけを、幼い子にも少しユーモラスに見せてくれる一冊です。
赤、青、黄色にぬられていく子どもおばけたち。
こわさよりも「次は何色?」が先に立ちます。
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【小学校低学年〜】『あいうえおばけのおまつりだ』|妖怪たちの名前と音で夜がにぎわう
『あいうえおばけのおまつりだ』は、日が暮れて集まった妖怪たちが、夜どおしお祭りで大騒ぎする絵本です。
あかした、いったんもめん、うしおに、えんらえんら。
73体の妖怪があいうえお順に登場し、名前の響きだけでもページに勢いが出ます。
少し不気味な絵の中に、どこかユーモラスな表情が混じるところも魅力。
巻末のおばけずかんまで行き来しながら、夏の夜らしいこわさと言葉遊びを楽しめます。
妖怪の名前を声に出すほど、夜のお祭りがにぎやかに広がる絵本。
巻末のおばけずかんまで楽しめます。
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夏祭り絵本とあわせて読みたい夏の絵本
お祭りの夜が終わっても、夏はまだ続きます。
日差しの強さ、風のにおい、水に足を入れたときの冷たさ。
絵本の中でそうした感覚にふれると、夏祭りの記憶が、次の季節の読書へゆるやかにつながります。
ここでは、夏祭りの絵本と一緒に置きたい、夏の空気や水遊びを描いた絵本を紹介します。
【5歳〜8歳】『なつだね』|風と海の色から夏の始まりを感じる
『なつだね』は、日差し、風、におい、海の色から、夏が始まる気配をたどる絵本です。
むぎわらぼうし、ビーチサンダル、サーフボード。
海辺の町に吹く風の中で、子どもの体が少しずつ夏へ向かっていきます。
お祭りのにぎやかさから少し離れて、季節そのものの空気に目を向ける時間。
花火大会や縁日のあと、まだ残っている夏の光を、ページの中でもう一度感じられます。
花火や屋台の記憶が残るころに、海辺の風と光から、夏が始まる気配をもう一度感じられます。
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【3歳〜7歳】『プールにいこう!』|準備ばっちりで不思議なプールへ向かう
『プールにいこう!』は、ゴーグル、水着、キャップ、タオルをそろえて、プールへ出かける絵本です。
ところが、着いてみるとプールはぎゅうぎゅう。
「また明日」と思っても、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜と、プールへの挑戦は続いていきます。
ページをめくるたびに現れる、あっと驚くプール。
夏祭りのあと、話題が水遊びへ移った日に、外へ出る前のそわそわまで楽しく広げられます。
夏祭りの翌日は、水遊びの話へ。
準備ばっちりで出かける気持ちと、ページをめくる驚きが弾みます。
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📘 夏祭りや帰省の移動中にも絵本を読みたいときは、おでかけで使いやすい電子絵本も参考になります。
まとめ|夏祭り絵本で、夏の夜を親子で楽しむ
夏祭りの絵本には、屋台のにぎわい、花火の色、夜のおでかけの特別感、少し不思議なおばけの楽しさがあります。
当日を待つ時間にも、帰ってきたあとの夜にも、絵本を開くと夏祭りの景色がもう一度ふわっと戻ってきます。
お子さまが楽しみにしている場面から、親子で心に残る夏の一冊に出会えますように。
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