お年玉、初詣、鏡もち、おせち。
お正月は、子どもにとって、ふだん耳にしないことばが一度にやってくる行事です。
「七福神ってだれ?」「どうして黒豆を食べるの?」と聞かれて、大人のほうが答えに詰まることもありますよね。
お正月の絵本には、行事に込められた意味を絵とお話で伝えてくれるものもあれば、意味はさておき、おもちやおせちが主役になって笑わせてくれるお話もあり、幅の広さを感じます。
今回は、年齢をひとつの目安にお正月の行事や文化にふれる絵本と、物語そのものを楽しむ絵本の両方から選んで紹介します。
冬休みに家族で囲めるかるたやすごろくも、あわせて取り上げました。
鏡開きのころまで、絵本の中のお正月を楽しんでみるのもいいですね。
お正月絵本の選び方とおすすめ早見
お正月の絵本は、行事の意味を知りたいときに開く本と、お話そのものを楽しむ本とで、手に取ったときの印象がずいぶん違います。
どちらが上ということはなく、お子さまがいま何に目を向けているかで選んでかまいません。
ここでは、年齢と楽しみ方のふたつを手がかりに、選ぶときの目安を整理しました。
お正月絵本の選び方
①年齢を目安に選ぶ
お正月の絵本は、年齢によって、おもしろがるところが少しずつ移っていきます。
🎍 2歳頃:おもちやおせちが動いたり返事をしたりする、短いくり返しのお話
🪁 3歳~4歳:お正月ならではの出来事や食べものを、登場人物と一緒にたどるお話
🎍 5歳~6歳:十二支や七福神など、お正月の言い伝えが物語に織り込まれた作品
🪁 小学生:年越しの暮らしをじっくり眺めたり、縁起物を自分で調べたりする本
※年齢はあくまで目安です
小さいころに読んだお話を、大きくなってから読み返すと、絵のすみや言い伝えに新しく気づくこともあります。
②楽しみ方から選ぶ
早見と各作品の紹介では、選ぶときの目印として「楽しみ方」を添えています。
🎍 お話
おもちが変身したり、神さまが大あわてしたり、登場人物の動きやことばのおかしさを味わう本です。
🪁 行事・文化
大掃除やもちつき、おせちに込められた願いなど、お正月の習わしが絵やお話の中に描かれた本です。
どちらの要素もあわせ持つ作品も多いので、ひとつに決めつけず、いまのお子さまの様子に近いほうから手に取ってみてください。
迷ったときのお正月絵本おすすめ早見
どれから読もうか迷ったときのために、楽しみ方の違う3冊を選びました。
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焼きもちの変身に、親子で笑い合う
『おもちさんがね‥』
火鉢の上でふくらんだおもちさんが、ぷすっとしぼんでおかおが消えてしまいます。
しょうゆのおふろとのりのタオルで、おいしく変身していくお話です。
年齢目安:2歳頃~ 楽しみ方:お話
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お正月の準備をじっくり眺めたいときに
『もうすぐおしょうがつ』
冬休み、おじいさんとおばあさんの家で、家族そろってお正月の準備にとりかかります。
大掃除にもちつき、大みそかの市場のにぎわいと、絵のすみずみに年の瀬が詰まっています。
年齢目安:3歳頃~ 楽しみ方:行事・文化
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腹ぺこのえびすさまと、にぎやかな大みそか
『はらぺこえびすのおしょうがつ』
大みそか、新年会のごちそうに使うはずのタイが見つからず、えびすさまが年越しそばも食べずに海へ出かけます。
おなかをすかせたえびすさまの目には、何もかもがお正月のごちそうに見えてきます。
年齢目安:3歳頃~ 楽しみ方:お話・行事
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2歳におすすめのお正月絵本
「おしょうがつ」ということばを聞いても、2歳ごろの子どもには、年が変わるという意味はまだぴんとこないかもしれません。
それでも、台所でおもちを焼く音や、重箱のふたを開けたときの色とりどりの眺めは、目の前の出来事としてちゃんと伝わっています。
ここで紹介する2冊は、どちらも行事の説明より先に、食卓でおなじみのものを主人公にした絵本です。
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『おもちさんがね‥』|消えたおかおを取りもどす、おもちさんの身じたく
「おいしいともだち」シリーズの13作目で、主役を務めるのはおもちさんです。
焼けてふくらんだところで思わぬハプニングが起きても、おもちさんは「しんぱい ごむよう!」と落ち着いています。
もちもち、ぷるんぷるん、ぎゅっぎゅっと、ことばに合わせて形を整えていく場面は、読み手の声も自然と弾むところです。
仕上げには、パリッパリののりをタオルのように巻きます。
何ができあがるかは、最後のページを開いたときのお楽しみです。
焼けて、しぼんで、身じたくをして、おもちさんはおいしくなっていきます。
お正月におもちを焼く日は、トースターの前で「しんぱい ごむよう!」と声をかけてみるのもいいですね。
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『おせちのみんなあつまって!』|呼ばれて「はーい」、おせちの仲間がお重箱へ
「くろまめさーん」「はい」、「くりきんとんちゃん」「はーい」と、名前を呼ばれたおせち料理の仲間が、ひとつずつ集まってきます。
読み手が名前を呼んで、子どもが返事を受け持つと、親子でおせちの出席をとっているような時間になるのも、この絵本ならではです。
全員がお重箱にそろったところで、新しい年を「明けましておめでとう!」と迎えます。
巻末のページではおせちに込められた意味が紹介されていて、由来をひとこと話してあげたい大人にとっても心強い手がかりです。
「くりきんとんちゃんふくわらい」のページもあり、遊ぶためのパーツはカバーの袖についています。
黒豆にくりきんとん、ひとつひとつに名前があり、呼べばちゃんと返事がある。
重箱の中身が、名前で呼べる顔なじみに変わっていく絵本です。
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3歳~4歳におすすめのお正月絵本
3歳~4歳ごろになると、お正月を「まだかな」と待つ気持ちが芽生え、指を折って日にちを数える姿が見られることもあります。
去年のことははっきり覚えていなくても、園で見た門松や、家族と出かけた年末の買い物が、少しずつ「お正月」という特別な日につながりはじめる時期です。
ここで紹介する6冊は、準備に追われる年の瀬や、おもちやおせちが並ぶ食卓など、それぞれがお正月の違う場面を見せてくれます。
『もうすぐおしょうがつ』|おじいさんの家で迎える、にぎやかな年の瀬
久しぶりに訪れたおじいさんとおばあさんの家で、家族はまず、ガラス磨きや障子張りに取りかかります。
翌日にはおじさんやおばさん、いとこたちもやってきてもちつきをし、大みそかの朝には市場へ買い出しにと、人が増えるほど準備もにぎやかさを増すばかりです。
しめかざりを飾り、その年最後のお風呂に入り、年越しそばを食べてからお寺へおまいりに出かけるまで、大みそかの長い一日がたっぷり続きます。
文章に書かれていない小さな出来事が、絵のあちこちにそっと隠れているのも見逃せません。
ページのすみでは、文章に書かれていない誰かの年末も進んでいる。
親子で見つけたものを報告し合ううちに、年の瀬の町が少しずつ身近になっていきます。
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『おしょうがつのかみさま』|今年はどんな姿でやってくる? お正月の神さま
この絵本のお正月の神さまは、毎年ちがう姿でやってきます。
今年はいったい誰なのか、正体がわかる場面で大人まで「そうきたか」と笑ってしまうところが見どころです。
神さまを迎えたあとは、もちつきにたこあげ、おせち料理と、みんなでお正月を楽しみます。
どの場面にも、急がなくていいお正月ののんびりした空気がただよっているので、いつもよりゆったりした調子で読んでみるのもいいですね。
お正月は、がんばるより、のんびりするほうがきっと神さまもうれしい。
元日の昼下がり、ごちそうのあとでひらく時間がよく似合います。
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『おしょうがつバス』|変幻自在のバスくんが、お正月のピンチを乗りこえる
季節の行事をテーマにした「いただきバス」シリーズの6作目は、お正月が舞台になっています。
大みそかの夜、十二支の動物たちが初日の出を一番に見ようと、除夜の鐘を合図に走り出します。
出遅れたバスくんも、あわてて出発。
変幻自在のバスくんは、今度はどんな活躍を見せるのでしょう。
そして最後には、お正月と聞いて思い浮かべる、あのおいしいものが登場します。
最後のページに出てくるおいしいもの、何だと思う?
読む前に当てっこしておくと、最後のページで答え合わせができます。
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『どらごんごんどら』|どらごんの宝船で、七福神と宝島へ
「どらごんごんどら どんぶら どんぶら」と、くり返しのかけ声にのって、どらごんたちが七福神を迎えにいきます。
神さま7人がそろったら、目指すのは大海のはるかむこうにある宝島です。
金色に光るくだもの、薬になるきのこ、美しい音をかなでる琵琶など、七福神は心をこめてひとつずつお宝を選んでいきます。
選び抜かれたお宝は、いったい誰のもとへ。
和紙に描かれた絵は、昔話のような落ち着きの中に明るい色が散りばめられていて、ページ全体からめでたい気分があふれています。
かけ声を親子で声をそろえて読めば、宝船の乗組員になった気分です。
お正月にかぎらず、お祝いの日に贈る絵本としても手に取りたい作品です。
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『おもち!』|ぺったんとついたおもちが、思いがけない姿に
今日は楽しいおもちつきの日です。
「ぺったん、ぺったん、ぺたぺったん」とついたおもちが、あらふしぎ、うさぎになってしまいました。
「次は何になるかな?」と、めくる前の当てっこが自然と始まる展開。
石津ちひろさんのはずむことばと、村上康成さんののびやかな絵が合わさって、もちつきの威勢のよさまで伝わってきます。
つきたてのおもちを見たことがなくても、ぺったんの音はちゃんと耳に残ります。
年末におもちを買う日、お子さまが「ぺったん」と言い出したら、この絵本の出番です。
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『おせち』|一品ずつに込められた願いを、ことばと絵で味わう
黒豆、数の子、昆布巻き、伊達巻と、お重に詰められるおせち料理が、一品ずつていねいに描かれていきます。
それぞれに添えられているのは、「くろまめ ぴかぴか あまい まめ。まめまめしく くらせますように」のような、口ずさみたくなるリズムのことばです。
料理の名前と願いがことば遊びのように結びついていて、由来を説明されなくても、願いが耳から入ってきます。
美しく細やかに描かれた料理の絵も、この絵本の大きな魅力です。
今年はおせちを買うだけ、という年にも、この絵本を開けば一品ずつに願いがあったことに気づけます。
伊達巻をひと口食べるごとに、絵本のことばを唱えながら過ごす元日も、すてきですね。
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5歳~6歳におすすめのお正月絵本
5歳~6歳ごろには、お年玉の袋に書かれた字を読もうとしたり、去年のお正月のことを話したりと、お正月について自分で知っていることが増えてきます。
知っていることがあるからこそ、神さまがあわてたり、おもちが思いがけない姿を見せたりするお話のおかしさを、心から笑えるようになる時期です。
6冊には3歳ごろから読める作品も含まれていますが、十二支や七福神の名前に耳がなじみ、お話のおもしろさを自分のことばで話せるようになったいまだからこそ、楽しさがひとまわり大きくなります。
『十二支のしんねんかい』|元日の新年会に、十二支がせいぞろい
元日、十二支の動物たちが新年会に集まってきます。
おせちでお祝いをする前に、まずは語呂のよいことばで一匹ずつお披露目。
柳原良平さんの切り絵は、はっきりした形と色で動物たちをとらえていて、順番に登場する十二の姿をひとつずつ目で追っていけます。
最後に全員がそろって金屏風の前でごあいさつをする場面は、家族の干支を指さして確かめたくなるにぎやかさです。
小さいころは音のおもしろさで、干支を知ってからは意味ごと味わえる語呂合わせです。
年賀状を書く時期に開けば、来年の干支の動物がどんなふうに紹介されているかも確かめられます。
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『どんぶら どんぶら 七福神』|数え歌にのって、七人の神さまが一人ずつ
「ひとつ ひときわ えがおの 恵比須さま」と、数え歌のリズムにのって七福神が一人ずつ登場します。
見開きにひとりずつ描かれた神さまは、持ち物や姿の特徴がはっきりしていて、名前と姿を結びつけながら読める描き方です。
柳原良平さんの描く神さまたちは、どれも福々しい笑顔を見せています。
みきつきみさんの調子のよいことばは、くり返し読むうちに、七人の名前を自然と口ずさめるほどです。
七人の名前を順に言えるようになったら、初詣で見かける七福神の像も顔見知りに変わります。
年が明けても、数え歌だけはしばらく家の中に残りそうです。
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『お正月さんありがとう』|部屋のどこかから聞こえる、ふしぎな笑い声
「来年もレンゲ畑にいこう」――おじいちゃんは、あやちゃんと春の約束を交わします。
すると、部屋のどこかから笑い声が聞こえてきました。
笑い声の主は誰なのか、ページをめくるほど気になってきます。
内田麟太郎さんと山本孝さんがコンビを組む行事絵本シリーズの中の、お正月のお話です。
笑っているのが誰なのか、わかった瞬間に、大人のほうがはっとするかもしれません。
年が明ける前の晩に読むと、家族の会話の中にも耳をすませたくなります。
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『はらぺこえびすのおしょうがつ』|はらぺこのえびすさま、タイを探しに大みそかの海へ
大みそか、大黒さまの台所では、新年会のごちそう作りが大いそがしです。
ところが、釣ってきたはずのタイが見あたらず、「しゃあないなぁ」とえびすさまはもう一度海へ向かいます。
年越しそばを食べそびれたえびすさまの目に、なにもかもがお正月のごちそうに見えてしまうおかしさが、この絵本の読みどころです。
食べものの絵で人気のはらぺこめがねさんらしく、ごちそうに見えてしまう場面のひとつひとつがおいしそうに描かれています。
えびすさまと大黒さまを知らなくても、腹ぺこの気持ちならだれにでもわかる。
七福神の名前を覚えたころに読み返すと、神さまたちの台所がもっと身近に見えてきます。
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『おもちのきもち』|「もう、たいへんなんです」とぼやく鏡もち
「もう、たいへんなんです」と話しはじめるのは、お正月の鏡もちです。
大切に飾られているはずの鏡もちにも鏡もちなりの言い分があり、やがて、ある決心をすることになります。
その先は、大人の予想をかるがると飛びこえる展開です。
第27回講談社絵本新人賞を受賞した作品で、まじめな語り口ととぼけた絵の組み合わせに、思わず笑ってしまいます。
お正月が終わっても、鏡もちの顔を見るたびに思い出す。
笑ったあとに、ちょっとだけおもちにやさしくなれる絵本です。
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『ぴかぴかのおてがみ』|大みそかに届いた、差出人のないぴかぴかの手紙
大みそか、うさぎくんたちのもとに、ぴかぴか光るふしぎな手紙が届きます。
みんなで差出人を探しますが、どうしても見つかりません。
翌朝、手紙に書かれていたとおりに原っぱへ出かけたみんなの前に、思いがけない相手が現れます。
どんなときも誰かが見守り、応援しているというあたたかなメッセージが、新しい年の始まりにぴったり重なる絵本です。
差出人は誰なのか、元日の朝の光を思い浮かべながら読むと、答えがいっそうまぶしく感じられるはず。
年賀状を書く年ごろになったら、誰かに「ぴかぴかの手紙」を出してみたくなります。
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小学生におすすめのお正月絵本
小学生になると、お正月の絵本は、読んでもらうだけでなく、冬休みに自分で開いてじっくり眺める本にもなります。
知っているつもりのお雑煮やこたつも、絵本の中で改めて眺めると、自分の家との違いに目が向きはじめる年ごろです。
物語の中のお正月をじっくり味わう2冊に、小学校中学年ごろから手に取りたい、250種類の縁起物をイラストでたどる図鑑を1冊加えました。
『十二支のお雑煮』|木版で描かれた、十二支たちの元日
夜の雪がやみ、十二支の動物たちがそろって新しい年の朝を迎えます。
年神さまにあいさつをして初詣に出かけ、羽根つきや凧揚げ、すごろくに興じる姿と、元日のひとこまが次々と描かれていくところです。
木版ならではのくっきりした線と色からは、年の始まりのぴんと張った空気まで感じられるほど。
同じ作者による『十二支のお節料理』とあわせて読むと、年の暮れと年明けがひと続きのお話としてつながります。
羽根つきもすごろくも、十二支たちがやると、ひとつひとつが晴れの日の遊びに見えてくる。
三が日を過ぎたころに読み返すと、終わったばかりのお正月をもう一度味わえそうですね。
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『こたつ』|真上から見つめる、こたつのある大みそか
大みそかの朝、こうたくんは「今日は夜中まで起きている」と宣言します。
宿題をせずにごろごろしたり、おせち料理づくりを手伝ったりと、こたつのまわりで過ぎていく家族の一日を、真上からの視点で描いた絵本です。
ページをめくっても見る位置は変わらず、こたつの上の物や家族の顔ぶれが少しずつ入れかわっていくので、前のページと見比べる楽しさがあります。
年越しそばを食べたあとは、こうたくんにとって初めての夜ふかしの時間です。
小さいころから眺められる絵本ですが、小学生になって細かなところまで目が届くようになると、年越しの一日の暮らしぶりがいっそう味わい深くなります。
こたつがない家の子にとっても、真上から見る年越しには、のぞき見のようなわくわくがある。
夜ふかしが許される大みそかには、こうたくんと一緒に起きていられるか、親子で試してみたくなります。
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『開運えんぎもの図鑑』|だるまに招き猫、縁起物に込められた願いを知る
福だるまや招き猫、熊手、注連縄、七福神、お節料理など、日本で大切にされてきた縁起物が一冊に集められています。
縁起のよい食べものや植物、生き物、色や数も取り上げられ、ひとつずつイラストで紹介されているので、気になったページから開いて読めるのが図鑑ならではのよさです。
「赤はなぜめでたい」「一年のしあわせを祈るお正月」といったコラムもあり、ものの形だけでなく、そこに込められた願いや理由にまで話が広がります。
年末年始に目にするお飾りやごちそうの意味を、お子さまが自分で確かめられる一冊です。
初詣の帰りに見かけた熊手や招き猫の意味が、家に帰ってすぐ確かめられる。
お正月が終わっても、ふだんの暮らしの中の縁起物に目が向くようになります。
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絵本と一緒に楽しむお正月遊び|かるた・すごろく
絵本でお正月の遊びにふれたあとは、実際にかるたやすごろくを広げてみると、ページの中で見た場面が自分たちの時間に変わります。
札を取り合ったり、さいころの目に一喜一憂したりする遊びは、年齢の違う家族が同じテーブルを囲めるところも魅力です。
『開運えんぎもの図鑑』を描いた髙野紀子さんが手がけたすごろくもあり、絵本で知った行事を遊びの中でもう一度たどれます。
『新装版 ノンタンかるた』|行ごとに色分けされた、ノンタンのかるた
札を広げると、絵本でおなじみのノンタンが次々と顔を出します。
読み札と取り札は大きさが違い、札は五十音の行ごとに色分けされていて、遊んだあとに札をそろえて片づけられるのもうれしいところ。
最初はいくつかの行の札だけを並べるなど、枚数を調整しながら遊ぶ手もあります。
絵本で知っているノンタンの顔が並ぶだけで、はじめてのかるたがぐっと身近になります。
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『きまり字 色分け百人一首』|20枚ずつ5色に分けた、はじめての百人一首
百人一首の取り札を、難易度順・きまり字ごとに20枚ずつ5色に分けた入門用のかるたです。
20枚だけで遊んでもきまり字が崩れないため、短い時間で一勝負でき、正式なルールでの対戦にもそのまま進めます。
札をつくっているのは、かるたの老舗・大石天狗堂です。
まずは1色20枚から、百人一首の歌を遊びの中で少しずつ耳になじませていけます。
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『だるまちゃん すごろく』|いろは歌と全国のおもちゃをめぐる両面すごろく
だるまちゃんの誕生50周年を記念して、すべて描き下ろしでつくられた両面のすごろくです。
おもて面では「いろは歌」をなぞって進む「おくにおもちゃの いろはすごろく」、うら面では日本各地をたどる「にっぽんぜんこく おくにおもちゃめぐり すごろく」が遊べます。
1枚で2種類が楽しめるので、その日の気分で面を選べるのも◎。
だるまちゃんの絵本を読んだあとなら、すごろくの上でもう一度会えるうれしさがあります。
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『春夏秋冬の行事が楽しく学べる 季節のすごろく』|四季の行事を一枚でめぐるすごろく
日本の四季のうつりかわりや、季節の定番行事を題材にしたすごろくで、髙野紀子さんのイラストがたくさん描かれています。
〈おたのしみ編〉と〈学習編〉の2種類が遊べ、おみくじサイコロやおたんじょうびカードといった遊び道具もそろったセットです。
2人~4人で約20分と、家族で一回遊ぶのにちょうどよい長さです。
お正月にはじめて広げたすごろくを、春や夏にも出してくれば、一年の行事を家族でもう一度めぐれます。
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まとめ|子どもに伝えたいお正月は、絵本が教えてくれる
お正月の絵本には、鏡もちやおせち、お正月の神さまのように、ふだんは迎えられる側にいるものが主人公になる作品が少なくありません。
食卓のおもちや玄関のお飾りにも言い分や願いがある――そう知ったお子さまにとって、お正月は出会いのある数日です。
行事の意味を一から説明しなくても、伝えたかったお正月を、絵本の登場人物たちがお子さまに手渡してくれます。
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